チャドウィック・ボーズマンが生前に制作に参加した『ホワット・イフ…?』の演技について、マーベル・スタジオ社長が思いを語った。(フロントロウ編集部)

『ホワット・イフ…?』にブラックパンサー登場

 ディズニープラスで8月11日より配信となった、MCU初のアニメーションドラマ『ホワット・イフ…?』は、アベンジャーズたちに、もしも別の運命が待っていたとしたら…?というテーマで、様々なマーベルヒーローの“もしもの展開”が描かれるシリーズ。

 1話完結のシリーズである本作では、シーズン1の第2話にブラックパンサーが登場する。

 言わずもがな、ブラックパンサーはチャドウィック・ボーズマンが演じてきたキャラクター。チャドウィックは2020年8月に大腸がんによって43歳の若さでこの世を去ったため、彼が主演で続投する予定だった『ブラックパンサー』の続編である『Black Panther: Wakanda Forever(原題)』の脚本は新しく書き直された。

 しかし彼は『ホワット・イフ…?』の撮影には参加できていたため、本作では彼の声の演技を楽しむことができる。

『ホワット・イフ…?』は『ブラックパンサー』に影響?

 『ホワット・イフ…?』の撮影についてマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、米Varietyのインタビューで、「当然、私たちはあれが彼の最後のパフォーマンスになるとは知らなかった。彼は何度も(現場に)やってきたよ。多分3、4回かな。彼はすごくやる気満々で、楽しみにしてくれていた」と振り返る。

画像: 『ホワット・イフ…?』は『ブラックパンサー』に影響?

 そしてファイギ社長は、『ホワット・イフ…?』におけるチャドウィックの声の演技を、『Black Panther: Wakanda Forever(ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー)』に取り入れようと、チャドウィックと、『ブラックパンサー』シリーズのライアン・クーグラー監督と話していたと明かした。

 「彼は、『このバージョンのティ・チャラがすごく好きだな』と言っていたよ。そしてその後、この声を、ストーリーラインに関してではなく、その声だけを、どうやったら『パンサー2』に使えるかということについて、ライアンも含めて話したんだ。そして今はもちろん、このことは非常に悲しく、ほろ苦い。しかし私は彼が出演してくれたことがとても嬉しいし、彼がしてくれたことがとても嬉しい。ファンがそれを見てくれるのが楽しみだよ」

 ファイギ社長の口ぶりからは、チャドウィックが『ホワット・イフ…?』の経験を活かした演技を続編で見せることは、もう出来ないということへの悲しさが伝わる。

 しかし、『Black Panther: Wakanda Forever』ではチャドウィックによるブラックパンサーへのトリビュートがあると予想されるが、そのために『ブラックパンサー』や『ホワット・イフ…?』の映像や音声が使用されることはあるのだろうか?

 『Black Panther: Wakanda Forever』では、チャドウィックの代役を立てることも、デジタル技術によって彼が復活させられることもないと発表されている。そのストーリーについての詳細はまったくと言って良いほどに明かされていないが、現在アメリカのアトランタで撮影が進められており、シュリ役のレティーシャ・ライト、ナキア役のルピタ・ニョンゴ、オコエ役のダナイ・グリラ、ロス捜査官役のマーティン・フリーマンが続投する。

 『Black Panther: Wakanda Forever』は2022年7月8日に全米で公開予定。

(フロントロウ編集部)

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