自宅のスタジオで兄フィニアスとレコーディングしているビリー・アイリッシュ
7月30日に待望のセカンドアルバム『ハピアー・ザン・エヴァー』をリリースしたビリー・アイリッシュ(19)は、実の兄でシンガーソングライター/プロデューサーのフィニアス(23)を唯一のコラボレーターとしてプロデューサーに起用し、自宅にあるベッドルームで2人で楽曲をレコーディングしてきたことで知られている。
新型コロナウイルスによるパンデミックにより、ここ日本でもテレワークが奨励されるようになり、在宅勤務を取り入れている企業も増加したが、ビリーはコロナ禍よりも以前から、自宅で作業に取り組んできた。
自宅でフィニアスと共にレコーディングした2019年発表のデビューアルバム『When We All Fall Asleep, Where Do We Go?(ホエン・ウィー・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィー・ゴー?)』でグラミー賞の主要4部門を制覇するなど、たとえ自宅のスタジオでも世界レベルの作品を作れることを証明したビリーだが、やはり、自宅での作業には苦労も伴うよう。
ビリー・アイリッシュが在宅レコーディングの大変さを語る
今回、英i-dの企画でラッパーのストームジーとの対談に臨んだビリーは、自宅のスタジオでレコーディングしていることについてストームジーから質問されると、次のように回答した。「ファーストアルバムは子供の頃の寝室で作った。兄の部屋は小さくて、機器もたくさんはないから、ボーカルブースもなければ防音でもなかったのだけど、『ハピアー・ザン・エヴァー』までは全部そうやって作っていた」。
「『ハピアー・ザン・エヴァー』については、兄が家の地下にホームスタジオを建てたので、そこでレコーディングした」と、最新作はグレードアップした地下のスタジオでレコーディングしたことを明かしつつも、「ただ、問題だったのは、常に自宅だったということなんだよね」とビリー。
「家でダラダラしている状態から、仕事に取り掛かるためにクリエイティブな状態に切り替えるのは大変だった」と続けて語り、自宅と仕事場が一緒であるが故に、仕事モードに切り替えることに苦労を感じていると明かした。
リラックスしている状態から仕事モードへの切り替えることの大変さは、在宅ワークを行なったことがある誰もが1度は経験したことがあるはずだが、それはビリーも同様であるよう。それでも、ビリーは自宅での作業のほうが自分は向いていると感じているそうで、「私はちゃんとしたレコーディングスタジオというのも嫌いで。暗くて、悲しくて、ただただ日にちや時間が過ぎていく気がするんだよね。スタジオにいると塞ぎ込んでしまうんだ」と語り、自宅以外のスタジオはあまり自分には適していないと考えているとストームジーに明かした。(フロントロウ編集部)