一度見たら忘れない存在、ビーニー・フェルドスタイン
この子、見たことある!
一度見たら忘れない、そんな存在感を持つ俳優はいるもの。そして、ビーニー・フェルドスタインはそんな俳優。
2017年の映画『レディ・バード』は、グレタ・ガーウィグ監督、シアーシャ・ローナン主演で、数々の映画賞に軒並みノミネート・受賞となった。本作にはティモシー・シャラメやルーカス・ヘッジズなども出演し、次世代の若手俳優たちが共演したが、そのなかでもビーニーは抜群の存在感を見せつけた。
そして2019年公開の『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』は、ミニシアター系作品でありながら、映画好きの間で大ヒット。批評家からも非常に高い評価を受け、ビーニーはゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門主演女優賞にノミネートされた。
さらに、ビーニーお得意のガールズエンパワーメントムービーで、エマ・トンプソン、アルフィー・アレン、パディ・コンシダインなども出演した『ビルド・ア・ガール』は、10月22日に公開!
プロデューサーとしても才能を発揮
コメディタッチな演技が得意なイメージのあるビーニーだが、その演技の幅は広い。そしてその才能も留まるところを知らず、アメリカで2021年9月7日に放送が開始され、大注目を浴びているドラマ『Impeachment: American Crime Story(原題)』では、プロデューサーも務めた。
本作は、シーズンごとにアメリカで実際に起こった事件を取り扱うアンソロジードラマで、シーズン3となる『Impeachment』では、クリントン=ルインスキー・スキャンダルのモニカ・ルインスキーを主人公とする。
当時、現役大統領だったビル・クリントンの不倫スキャンダルにおいて、その相手だったモニカをビーニーが演じる。作品は、これまで話す機会を与えられてこなかった女性たちからの視点にスポットをあてたもので、一連のスキャンダルで重要な役割を果たしたポーラ・ジョーンズやリンダ・トリップもメインキャラクターとして登場する。
ビーニーは米Varietyのインタビューで、「このスキャンダルにおける女性たち、モニカだけでなく、リンダ・トリップとポーラ・ジョーンズは、(米人気コメディ番組の)『SNL』のキャラクターのように扱われた。夜のお笑いのように。彼女たちについて話されたことといえば、その体型や、彼女たちの声の響き、彼女たちが着ているもの、彼女たちの鼻についてだけ。彼女たちが人間として扱われることはなかった」と話し、女性たちによって進められる本作にかける熱い思いを語った。
また、インターネット時代の初期に起こったこのスキャンダルによって、モニカはオンライン上での誹謗中傷を経験しており、作品ではその点についても描かれるという。
ビーニー・フェルドスタインの歌唱力がヤバイ!
そんなビーニーは、その歌唱力でもファンの心を掴んでいる。映画『ピッチ・パーフェクト』や『ディア・エヴァン・ハンセン』のベン・プラットと一緒に歌った動画は有名。
また、ミュージカルドラマの傑作『glee/グリー』を手掛けたヒットメーカーであるライアン・マーフィーは、「想像してみて。今が2009年だと。そして、私がリア・ミシェル、ベン・プラット、ビーニー・フェルドスタインを知っている世界に生きていると」とし、そんな世界があったらなら、『glee/グリー』では3人を主人公にしたまったく別の作品になっていただろうとインスタグラムでコメントしたほど。
ビーニーは、現在、ミュージカル『Merrily We Roll Along(メリリー・ウィー・ロール・アロング)』の映画版を絶賛撮影中。彼女の歌声が響く作品は見逃せない。
映像界のこれからを引っ張る幼馴染の俳優仲間が多い!
そんなビーニーは、先に名前の出たベンとは幼い頃からの友人。10代の頃に共通の友人を通して知り合った2人は、高校で再会し、それ以来大親友として知られている。また、ベンと知り合いだった映画『グッド・ボーイズ』のモリー・ゴードンも2人のなかに加わり、それぞれと仲の良い姿を見せている。
ビーニーはモリーと『ブックスマート卒業前夜のパーティーデビュー』で共演、ビーニーとベンは2人とも2020年のゴールデングローブ賞にノミネートされるなど、幼馴染たちはその才能を開花。また、『ブックスマート卒業前夜のパーティーデビュー』でビーニーとW主演を務めたケイトリン・デヴァーは、『ディア・エヴァン・ハンセン』でベンと共演した。
あの存在感を持つ俳優はなかなかいない。そう思わせるビーニーの今後の出演作に期待!
(フロントロウ編集部)