映像も衣装も革新的だった『マトリックス』
1999年に記念すべき1作目が公開され、その革新的な世界観と映像から、世界に衝撃を与えた映画『マトリックス』。
キアヌ・リーブス演じるネオ、キャリー=アン・モス演じるトリニティー、ローレンス・フィッシュバーン演じるモーフィアスを筆頭にしたキャラクターたちのアクションは、その後の多くの作品やサブカルチャーに影響を及ぼした。
そんな『マトリックス』に登場するキャラクターたちが身に着けていた“アレ”には、秘密があったことをご存じだろうか。
アレとは、サングラス!
観客が憧れた『マトリックス』のサングラス
『マトリックス』に登場した多くのキャラクターで印象的だったサングラスは、そのスタイルに役立っただけでなく、映像の面でも、キャラクターの目から感情を読み取ることができないという効果や、サングラスにキャラクターたちが見ている景色を反射させて観客に見せるという手法を実現させることに役立った。
そして、そんな本作のサングラスは、それぞれのためだけに作られたカスタムメイドなのだ!
とはいえ、モーフィアスのサングラスは“つる”がないデザインで憧れの的になったことを考えれば、あれがカスタムメイドだったことには納得するファンも多いだろう。
米Chicago Tribuneによると、3人のサングラスを手掛けたのはBlinde Design Projectのリチャード・ウォーカーで、彼はモーフィアスのサングラスについて、「彼がエージェント・スミスのお尻をキックしていても」魔法のように鼻から落ちないとコメントしている。
『マトリックス』シリーズは、約20年ぶりの新作『マトリックス レザレクションズ』の公開を2021年12月に控えており、つい先日、待望の予告編が公開されたばかり。予告編では、サングラスをしていない登場人物たちも多く目撃されたが、果たして新作ではキャラクターたちのスタイルはどのようなものになるのだろうか。いずれにせよ、ふたたびアイコニックなスタイルが見られることに期待。
ちなみに、『マトリックス』ではその衣装にも秘密がある。それは、作品の衣装で使われた生地はとても安いということ! 衣装デザイナーのキム・バレットによると、ネオのコートに使われたのは1ヤード(約1メートル)300円程度のウール混紡生地で、トリニティーの衣装に使われたのは、とても安いポリ塩化ビニールの生地だという。
(フロントロウ編集部)