オーロラが新作『The Gods We Can Touch』のリリースを発表
今年9月に開催されたスーパーソニックで来日して話題を集めた、ノルウェー出身のアーティストであるオーロラ(25)が、約2年半ぶりとなるニューアルバム『The Gods We Can Touch(ザ・ゴッズ・ウィー・キャン・タッチ)』を2022年1月21日にリリースすることを発表した。
『The Gods We Can Touch』は、ギリシャ神話の物語のプリズムを通し、恥、欲望、道徳などをテーマにした、エレガントで非常に美しくも、刺激的な作品。全15曲で構成されるこのアルバムを通し、各曲がそれぞれ持つ異なる神々をモチーフにしたストーリーに触れるという設定となっている。
アルバムについて、オーロラは次のようにコメントを寄せている。「人間と神々の間にある精神的な扉はとても複雑なもの。正しく歩み寄れば、信仰は最も美しいものになれる。育んで、暖かさを感じさせてくれるもの。でも、誤った歩み方をすると、戦争と死へと導くものになる。私は、人間は生まれつき価値がなく、人間らしくいるために自分の中の力を抑え込むことで、自分を価値あるものにしなければならないという考え方にいつも違和感を覚えていたの。完全ではなく、完璧でもない、普通の人間に。世の中の不思議なものに執着し、誘惑されながらも、自分の中の神聖な力を見出すことができるのか。肉体、果実、そしてワインのように。こういった要素が私がギリシャの神々に興味を持ったきっかけだと思う。昔の世界の神々。完璧に不完全で、ほとんど私たちの手の届くところにいる。まるで私たちが触れうる神々のように」
リリースの発表と併せて、アルバムより新曲「Giving In To The Love」の音源も公開されている。
「Giving In To The Love」は、今年7月にリリースされた「Cure For Me」以来の新曲となっていて、オーロラはフロントロウ編集部とのインタビューで、「Cure For Me」とアルバムのサウンド面での関連性について、次のように語っていた。
「『Cure For Me』は、アルバムのサウンドとはかなり違ったものになっているの。ややこしいよね(笑)。ただ、『Cure For Me』は象徴的な曲とも言えて、というのも、アルバムはすごく遊び心に溢れていて、羞恥心が無いという感じのものになっているの。そういう感じのアルバム。一風変わった角度のアプローチだけど、私はすごく気に入っているんだ。世に出して、この野獣をみんなの前に解き放つのが楽しみ。なので、『Cure For Me』はアルバムと共鳴するものだけど、かなり異なってもいる。伝わるかな? だから、次に出す作品はみんなを困惑させちゃうと思う。お楽しみに!」
「Cure For Me」の音源はこちら。
(フロントロウ編集部)