第93回アカデミー賞の助演女優賞にノミネートされたアマンダ・サイフリッド
映画史に残る名作として知られる『市民ケーン』の共同脚本家であるハーマン・J・マンキーウィッツの伝記映画『Mank/マンク』で、1920年代から1930年代に活躍した俳優のマリオン・デイヴィスを好演し、第93回アカデミー賞の助演女優賞にノミネートされたアマンダ・サイフリッド。
2004年に公開されティーンにカルト的な人気を誇る映画『ミーン・ガールズ』に出演するなど、10代の頃からハリウッドで活躍してきたアマンダは、これまでに『マンマ・ミーア!』シリーズや『レ・ミゼラブル』など数々の人気作に出演してきたが、実は意外にも、アカデミー賞へのノミネーションは今回が初めて。
アカデミー賞といえば、映画界で最も名誉ある賞として知られ、ノミネーションはアマンダにとってもキャリアのマイルストーンというべき喜ばしいニュースだったはずだが、実は、ノミネーションが発表された現地時間3月14日は、新型コロナウイルスに感染して、重い症状に悩まされていたという。
アマンダ・サイフリッドが新型コロナウイルスへの感染を公表しなかったワケ
今回、アマンダはセス・マイヤーズが司会を務める米トーク番組『Late Night(原題)』に出演して、アカデミー賞のノミネーションが発表された当日のことを振り返った。
彼女はノミネーションが発表される前日の夜から携帯電話の電源を切っていたそうで、その理由については、「『もし誰かから、アカデミー賞に私がノミネートされたかを伝えられるのだとしたら、母親がいいな』って思ったの」とアマンダ。
もしノミネートされた時には、初のノミネーションは同居している母親と最初にお祝いしたかったと明かした上で、「ただ、私は寝込んでしまってもいてね。Covidの重い症状に悩まされていたの」と告白した。
アマンダが新型コロナウイルスに感染していたことを明かしたのは今回が初めてで、当時、感染を公表しなかった理由については、「その情報に先行して欲しくなかった」からと説明。「クリックベイトとか、そういうものに使われたくなかった」と続けて語り、自身にとっての初めてのノミネーションを、新型コロナウイルスに感染したというニュースで上書きされたくなかったと当時の心境を振り返った。(フロントロウ編集部)