ブラッド・ピット側の異議申し立てを裁判所が却下
親権や財産分与をめぐって、別れた妻のアンジェリーナ・ジョリーといまだ法廷闘争を続けるブラッド・ピットが、進行中の親権訴訟の担当判事の解任が不当だとして異議申し立てを行なった件で、カリフォルニア州最高裁判所がそれを却下したことがわかった。
今年5月、あくまで“仮決定”というかたちではあるものの、この裁判を長きにわたって担当してきたジョン・オウダーカーク判事がブラッドに共同親権を与えることを暫定的に認めたことを、フロントロウでお伝えしたが、その後、オウダーカーク判事がブラッドとビジネス上で関わっていることが「倫理的義務に違反する」という理由で解任され、先の共同親権に関する判決も事実上無効に。ブラッド側は、共同親権を認める判決が下された直後に、アンジェリーナ側の働きかけによって担当判事の資格が剥奪されたことは司法制度全体を揺るがす問題だとして、オウダーカーク判事の復職を要求していた。
今回の決定について、アンジェリーナの代理人は、「ジョリーさんは家族のことに集中しており、子供たちの幸福が非倫理的な行動によって導かれずに済んだことを喜んでいます。私たちの司法は、倫理と子どもたちの最善の利益を優先し、当事者の利益に報いるための司法の不正行為を容認しません。ジョリーさんは、これから家族が協力して前に進むことを喜んでいます」と声明を発表している。
ブラッドとアンジェリーナのあいだには、マドックス、パックス、ザハラ、シャイロ、双子のノックスとヴィヴィアンという、養子と実子を合わせて6人の子供がいるが、アンジェリーナと共同親権(※)を希望するブラッドのあいだで話がまとまらず、離婚申請から約5年が経った今もいまだに決着がついていない。
※マドックスは現在20歳でアメリカの法律で成人に達しているので親権の対象外。
(フロントロウ編集部)