11年にわたってアイアンマンを演じたロバート・ダウニー・Jr.
2008年にMCUの第1作目となる映画『アイアンマン』でアイアンマンことトニー・スターク役に抜擢され、以来、2019年に公開された映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』まで11年にわたってアイアンマンを演じ続けたロバート・ダウニー・Jr.。
ロバートが演じたトニー・スタークといえば、サミュエル・L・ジャクソンが演じるニック・フューリーと共にアベンジャーズ結成に乗り出した中心メンバーで、一連の作品の鍵を握ってきたキャラクター。ロバートは、実際にトニー・スタークのごとく、ハルクことブルース・バナーを演じるのに当初は乗り気じゃなかったマーク・ラファロを自ら説得したというエピソードも明かされたことがあるほど、責任感を持ってトニー・スタークを演じてきたことで知られる。
ロバート・ダウニー・Jr.が演じるかもしれなかったヴィランとは?
今年9月にはMCUの最新映画となる『シャン・チー/テン・リングスの伝説』が公開され、11月5日にはMCU26作目となる新作『エターナルズ』が控えているなど、今や世界で最も巨大なシリーズ作品へと成長を遂げたMCUだが、マーベルは2008年にMCUをスタートさせる以前にも、いくつか単体で映画を制作してきたことで知られる。
マーベルは1998年に、“元祖マーベル作品”とされる、リメイクされて今後MCU入りすることも発表されている映画『ブレイド』を発表して以来、『スパイダーマン』シリーズや『X-MEN』シリーズ、『ファンタスティック・フォー』シリーズなどを制作してきた。
MCU映画でキャプテン・アメリカを演じたクリス・エヴァンスが、2005年と2007年に公開された『ファンタスティック・フォー』シリーズの2作品でヒューマン・トーチを演じているなど、MCU以前のマーベル作品に出演した俳優がMCU作品で別のキャラクターを出演しているという例もあるが、実はロバートにも、MCU以前のマーベル作品で別のキャラクターを演じる可能性があったという。
それは、クリス・エヴァンスも出演した『ファンタスティック・フォー』シリーズでジュリアン・マクマホンが演じたヴィラン、ドクター・ドゥームことヴィクター・ヴァン・ドゥーム。
『アイアンマン』と続編『アイアンマン2』で監督を務めたジョン・ファヴローは10月19日に刊行された書籍『The Story of Marvel Studios: The Making of the Marvel Cinematic Universe(原題)』のなかで、次のように明かしている。「マーベルは既に、ドクター・ドゥームを演じてもらうためにロバートと接触していたはずです」。
今となっては、ロバートがドクター・ドゥームを演じ、当時はヒューマン・トーチを演じていたクリス・エヴァンスと対峙するシーンも観てみたかったという思いもあるが、最終的には実現せず。2005年に『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』が公開されて3年後に抜擢されたアイアンマン役で、ロバートはマーベル作品にデビューすることとなった。(フロントロウ編集部)