銃を扱う撮影現場で安全を確保することを要求
銃の誤射によって1人が死亡する事故が起きた映画『Rust(原題)』の主演俳優アレック・ボールドウィンが、撮影現場の安全性を向上するためにも、銃を扱う際は警察に協力を求めるべきだと自身のツイッターを通じて訴えた。
「偽物であれ何であれ銃を使用するすべての映画やテレビの撮影現場に製作会社が雇った警察官を配置し、武器の安全性を監視するすべきだ」
ご存じの方も多いと思うが、現地時間10月21日、米ニューメキシコ州で撮影中だった映画『Rust』のセットで、撮影監督のアリナ・ハッチンスが小道具の銃の誤射によって亡くなる事故が発生。この事故でジョエル・ソウザ監督も負傷した。銃に弾が装填されていることを知らずに撃ったアレックは、事前に助監督から“安全”だと伝えられていたそうで、アレックに銃を渡した助監督や武器係の確認不足が事故の原因と見られている。また、アレックが撃った銃は正確には小道具の銃ではなく“本物の銃”で、なかに実弾が入っていたことがその後の捜査で明らかになっている。
先日、記者の呼びかけに初めて応じたアレックは、そこでも、「映画の撮影現場での銃器の使用を制限するために行われている取り組みには、非常に興味を持っている。過去75年間に映画のセットでどれだけの銃弾が発射されたか?ここはアメリカで、ほとんどすべて何事もなく終わっている。今すべきことは、万が一、事故が起きて大惨事になった場合、新しい安全対策を講じることだ。プラスチック製の銃、あるいはゴム製の銃で代用するのか。ただ、それは私が決めることではない。私はこの分野の専門家ではないことを理解してもらわなければならない。ほかの人たちが決めたことが、映画の撮影現場で人々の安全を守るうえで最善の方法だとしたら、私はそれに大賛成だし、できる限り協力したいと思ってる」と、銃を扱う作品の今後の在り方について語っていた。(フロントロウ編集部)