サラ・ジェシカ・パーカーら主要キャストが連名でコメント
ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』のミスター・ビッグ役でおなじみの俳優クリス・ノースに性的暴行疑惑が浮上していることを受けて、同シリーズでクリスと共演したキャリー役のサラ・ジェシカ・パーカー、ミランダ役のシンシア・ニクソン、シャーロット役のクリスティン・デイヴィスの3人が連名でコメントを出した。
「クリス・ノースをめぐる疑惑を知って、私たちは深く悲しんでいます。私たちはつらい体験を打ち明けてくれた女性たちを応援しています。(声を上げるのは) とても難しいことだと思います。私たちは彼女たちの行動を称賛します」
サラ・ジェシカ・パーカー
シンシア・ニクソン
— Cynthia Nixon (@CynthiaNixon) December 21, 2021
クリスティン・デイヴィス
— Kristin Davis (@KristinDavis) December 21, 2021
きっかけとなったのは、先日、米The Hollywood Reporterに掲載された記事。この記事のなかで、2004年から2005年にかけてクリスから性行為を強要されたという2人の女性が、被害に遭った状況を克明に語ったことでクリスに性的暴行疑惑が浮上。さらに、それを受けて3人目の告発者が被害を名乗り出ているほか、ドラマ『LAW&ORDER:クリミナル・インテント』でクリスと共演したことがある俳優のゾー・リスター・ジョーンズも、不信感を抱く出来事があったことを自身のインスタグラムで明かしている。
クリスはドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』の続編ドラマ『AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章』でも、前シリーズに続きミスター・ビッグ役で起用されているが、同ドラマはメインキャストのサラとシンシア、シャーロットの3人がプロデュースと主演を務める女性主導の作品のため、今回の件では作品ではなくクリスに批判が集中している。それに加え、性被害が訴えられたら、真実を言っている可能性が高いという姿勢で真剣に対応するという姿勢をしっかり見せた3人の声明には、称賛の声が集まっている。
クリスは所属事務所と契約解除&出演ドラマも降板
ちなみに、女性たちからの告発を受けて、クリスをCMに起用していたフィットネスのサブスクリプションサービス「Peloton(ペロトン)」は、「性的暴行の訴えはすべて真剣に受け止めなければならない」として当該のCMを即刻打ち切りにした。
また、事態を重く見たクリスの所属するタレント・エージェンシーのA3 Artists Agencyは、クリスとの契約を解除。さらに、クリスは人気映画シリーズ『イコライザー』を女性主人公でリブートしたドラマ『The Equalizer(原題)』に出演しているが、現地時間12月20日、同番組の制作会社であるユニバーサル・テレビジョンは「クリス・ノースが『The Eqalizer』の他のエピソードを撮影することはありません。この決定はただちに適用されます」という声明を出し、事実上のクビを宣告した。(フロントロウ編集部)