マッケンジー・デイヴィスが演じたかったのは…?
映画『オッデセイ』や『ブレードランナー 2049』などに出演し、2019年の『ターミネーター:ニュー・フェイト』で演じた、人類の滅亡を救うために未来から送り込まれた戦士のグレースが映画ファンの印象に残る俳優のマッケンジー・デイヴィスには、演じたかったキャラクターがいるという。米THRのインタビューで、マッケンジーは興奮気味にこう明かした。
「それについてエージェントには話したことがあると思う。“あぁ~。あの役がやりたい”って。そしてその後アニャ・テイラー=ジョイがキャスティングされて、彼女は素晴らしい俳優だけど、私はもちろん、“ノーーー!!!”って感じだった(笑)」
マッケンジーに似合いそうなキャラクターで、ドラマ『クイーンズ・ギャンビット』や映画『ラストナイト・イン・ソーホー』のアニャ・テイラー=ジョイが演じることに決まっているキャラクターと聞けば、予想できた映画ファンもいるはず。
それは、映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のフュリオサ!
支持されるフュリオサ
2015年に公開されて世界的大ヒットとなった『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でシャーリーズ・セロンが演じたフュリオサは、作品で最も熱く支持されるキャラクターに。
その後、彼女の若かりし頃を描くスピンオフ作品の制作が発表され、2020年10月に、アニャがフュリオサを演じることが決定。本作には、MCUのソーとして有名なクリス・ヘムズ・ワースと、『マトリックス レザレクションズ』や『アクアマン』シリーズで知られるヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世も出演する。
マッケンジーは2018年の映画『タリーと私の秘密の時間』でシャーリーズと共演しており、その役どころから、アニャが起用される前にはマッケンジーが演じるフュリオサを見たいという声もあった。
またマッケンジーといえば、『ターミネーター:ニュー・フェイト』の撮影期間中に起こった、アメリカの連邦最高裁判事候補(※)ブレッド・カバノーが過去に性暴力を行なったとして多くの女性から訴えられた事件に怒り、「男たち…あんたらが世界を滅ぼしたんだ!」と叫びながら共演のガブリエル・ルナをスレッジハンマーで殴るシーンを撮影したという逸話も。
※この事件がありながらも、当時のトランプ政権はカバノーを最高裁判事に任命した。アメリカの連邦最高裁判事は終身任期で、彼は現在も連邦最高裁判事である。
そんなこともあり、マッケンジーはフュリオサを上手く演じられると感じるが、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の公開時にシャーリーズは40歳。マッケンジーは現在34歳なので、前日譚である作品でフュリオサを演じるのには適役ではなかった。
マッケンジーも自分が適役でないことは分かっていたようで、「あの役がやりたいけど、他にも良い役は多くあるからね」と話した。
ちなみに、カメレオン俳優として有名なシャーリーズであれば、彼女が自分で若かりし頃を演じられるのではないかという意見もあったが、シャーリーズは、「もし彼(ジョージ・ミラー監督)がそっちの方法で進むべきだと考えているのであれば、信頼する」とコメントしている。
(フロントロウ編集部)