ポール・ウォーカーが生前にしていた『ワイスピ』に関するお願い
映画『ワイルド・スピード』は、2001年に第1作目が公開され、2021年までに9作品が公開されている大人気カーアクションシリーズ。最新作の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は、2021年に公開された映画の世界興行収入第4位という成績を収めている。
ポール・ウォーカーは、そんな本シリーズに出演していた俳優で、2013年11月30日にシリーズ7作目の『ワイルド・スピード SKY MISSION』の公開を待たずして、プライベートで起きた交通事故により他界。
今でもシリーズの要として多くのファンに愛されている彼だが、実は本編のストーリーで自分が演じているキャラクターのブライアン・オコナーを殺すように監督に頼んでいたという。
ポール・ウォーカー、それほど長く『ワイスピ』シリーズに出演する気がなかった
ポールは生前、米Colliderとのインタビューで、シリーズ2作目の『ワイルド・スピードX2』の公開後に、既にやり切ったと感じ、4作目の『ワイルド・スピード MAX』でシリーズを終わらせたいと考えていたことを明かしている。
そして、「2作目で終わったと思ったら、3作目がやってきて、今度はヴィンが電話してきて、『もう1本作ろうぜ』って言ったんだ。ヴィンは5作目を作りたがっているけど…。僕はまた戻ってきてしまう」と、意外な真相を明かしている。
続けて、「実はある時、ジャスティン(・リン監督)に“死にたい”と言った」と、自分の演じているキャラクターを殺して欲しいと監督に直談判したことを告白。
その理由は、本当はもっと小規模な作品に出演したかったから。彼は小規模な作品に出演するために、あえて世界的な人気シリーズである大作映画の『ワイルド・スピード』に出演して収入を得ていたが、あまりそこに長く留まり続けると、イメージなどの問題で今後の作品選びに影響が出てしまうと思ったのだという。
しかし監督には無理だと断られ、彼はその後5作目、6作目、7作目と出演。今でも映画の中で生き続けており、10作目ではCGなどでその姿が見られるのではないかと言われている。(フロントロウ編集部)