映画『スパイダーマン』シリーズのトム・ホランドが、スーパーヒーロー映画についてたびたび否定的な意見を述べているマーティン・スコセッシ監督に対し、自身の意見を述べた。(フロントロウ編集部)

マーティン・スコセッシ監督によるスーパーヒーロー映画批判

 2019年、映画界の巨匠たちがマーベル映画を批判し、大論争に発展した

 マーベル映画批判の口火を切ったのは、映画『タクシードライバー』や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』といった映画史に残る名作を生み出し、幅広い年代において最前線で活躍してきた映画界の巨匠、マーティン・スコセッシ監督。

画像: マーティン・スコセッシ監督によるスーパーヒーロー映画批判

 スコセッシ監督は、「あれ(マーベル映画)はシネマだとは思わない。正直、マーベル映画はテーマパークのような感じで、感情的・心理的体験を他の人に伝えようとしている人間の映画ではない」と批判。

 この意見に、映画『ゴッド・ファーザー』のフランシス・フォード・コッポラ監督や、映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』のケン・ローチ監督といった巨匠が賛同。

 それに対し、ウォルト・ディズニー・カンパニー取締役会長兼会長ボブ・アイガーやマーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギ、MCU俳優のロバート・ダウニー・Jr.、サミュエル・L・ジャクソンをはじめとするマーベル関係者は、次々と異論を唱えた。

『スパイダーマン』のトム・ホランドも参戦

 最近米THRのインタビューに応えた『スパイダーマン』シリーズ主演のトム・ホランドは、スコセッシ監督の意見に対し、自らの考えを述べた。

画像: 『スパイダーマン』のトム・ホランドも参戦

 「マーティン・スコセッシに『マーベル映画を作りたいですか?』と聞くことはできるけど、彼は(そういった)映画を作ったことがないから、それがどのようなものか知らない」と語ったトムは、続けて「僕はマーベル映画を作ったこともあれば、アカデミー賞の世界で話題になるような映画も作ったことがある。そして両者の唯一の違いは、ひとつはもうひとつより(製作費が)高額だということ。でも、僕が役作りをする方法や、監督がストーリーやキャラクターの活躍を描き出す方法はすべて同じで、ただスケールが違うだけ。だから、どちらも本物のアートだと思うんだ」とコメント。

 スコセッシ監督は、マーベル映画に対し「シネマではない」、つまりアート作品であるとは言えないと批判したが、トムはその意見に対し、作品の予算や規模感が違うだけで、両者ともアートであることには違いないという持論を展開した。

 そんなトムが出演しているMCU映画最新作の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、一足先に公開が始まった海外では空前の大ヒットを記録しており、日本では2022年1月7日より公開となる。(フロントロウ編集部)

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