食料品のトレンドを引っ張るスーパーマーケットのホール・フーズが、2022年の食のトレンドを大予想。毎年当たると話題を呼ぶホール・フーズのトレンド予想の中から、注目の6つのキーワードを解説。(フロントロウ編集部)

今年トレンド入りしそうな食料品6つ

 食の多様化や健康志向が高まる欧米でトレンドを牽引するのが、自然派スーパーマーケットの大手であるホール・フーズ(Whole Foods Market)。アメリカやカナダ、イギリスに500を超える店舗数を誇り、Amazon社の傘下でもあるホール・フーズは、世界の食料品業界で多大な影響力を持っている。

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 ホールフーズは、毎年発表している食のトレンド予測の的中率が高いことでも有名。このトレンド予測は、食品バイヤーや料理の専門家などで構成された50名以上のチームが、消費者の心理や市場の動向に関する独自の研究から、毎年10のトレンドキーワードを発表していて、実際にトレンド入りすることが多い。

 そして2022年も、トレンド予測「Top 10 Food Trends for 2022」が公開に。その中から、とくに注目したい6つをフロントロウがピックアップしてご紹介。ホール・フーズが流行ると予想する、注目のキーワードをチェック。

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日本でおなじみの「ゆず」

 ホール・フーズが2022年に大流行すると断言するのが、日本や韓国、中国などアジア諸国でなじみの深いゆず。

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 同じく柑橘系のレモンやライムなどにくらべて欧米での知名度が低かったゆずは、近年徐々に人気が上昇。トレンド予想では、料理のアクセントやドレッシング、ビネガー、アルコール飲料などさまざまな形でゆずが取り入れられていくという。

ヘルシーでデザインもオシャレな「炭酸飲料」

 かつては身体によくないものという印象が強かった炭酸入りのジュースが、海外ではヘルシーに進化中。砂糖が少なく、ヘルシーで機能性の高い炭酸飲料がここ最近増えていて、2022年に本格的にトレンド入りする見込みだという。

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 なかでも注目なのが、プロバイオティクスやプレバイオティクス入りの腸活できる炭酸飲料や、植物由来の材料でつくられた炭酸飲料。これまでの炭酸入りの飲料に近い美味しさを、罪悪感なく健康的に楽しめる。また海外で増加する機能性炭酸飲料は、パッケージにもこだわっていて、つい写真に撮りたくなるオシャレなデザインのものが多い。

最先端の「超都市型農業」でつくられた野菜

 最先端のテクノロジーで農業の効率化を目指す超都市型農業で栽培された野菜も、2022年のトレンドキーワード。超都市型農業とは、ロボットを活用した農業や、高層ビルの階層や屋上など都会の小さなスペースを有効活用した農業のこと。

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 天候に左右されにくく、生産量の少ない都心の栽培量が増えることで配送による環境負荷も少なくなるなど多くのメリットがあると言われている。実際にホール・フーズは、店舗で栽培した野菜をそのまま店舗で販売するなどの取り組みを行なっていて、2022年にはこの農業で育てられた野菜が身近なものになるはずだと予想している。

たまにお肉を食べる菜食「リデュースタリアン」

 日本でも少しずつヴィーガン食の需要が高まっているけれど、完璧に取り入れようとするとハードルは高め。その難しさに着目した食事スタイルとしてトレンド入りが予想されているのが、リデュースタリアン(REDUCETARIAN)。

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 直訳すると減量主義という意味を持つリデュースタリアンは、肉や乳製品、卵などの動物性の食料を完全にカットするのではなく、できるだけ減らすよう意識する食事スタイルのこと。動物性の食品の消費を減らすことで環境への負荷が抑えられ、健康にもさまざまなメリットがあるそう。ちなみにリデュースタリアンでは、動物性の食料を選ぶときにはグラスフェッドの飼育方法で育てられたものを選ぶことも推奨されている。

地球を救う穀物「カーンザ」

 甘くてナッツのような風味のカーンザという穀物も、2022年にトレンド入りが予測されている食品。ホール・フーズによると、カーンザを原料とするビールやシリアルが今年トレンド入りするという。

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 カーンザは、多年生で土を耕さなくても成長するだけでなく、土壌を再生させるという革新的な特徴を持っている。この特徴から地球を救う穀物になると称され、サステナブルの観点から今注目を集めている。

「ノンアル&低アル飲料」で飲み方も多様に

 食生活だけでなく、お酒の飲み方も多様化が進み、脱アルコールや低アルコールへの波が加速。ミレニアル世代やZ世代などの間であえてお酒を飲まないことを選択するムーブメント「ソバーキュリアス」が盛り上がっていることもあり、ノンアルコール飲料が劇的に増加している。

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 飲むとしてもあくまで楽しくほんのり酔える程度のものを選ぶ若者が多いため、低アルコール製品のバリエーションも増えているのだとか。ちなみにこれまでになかった機能性の高いノンアル製品も増えていて、ベラ・ハディッドが手掛けるウェルネスドリンクブランドのKIN EUPHORICSからは、アダプトゲン配合でストレスに働きかける大人向けのノンアル飲料が登場している。

 ちなみにホール・フーズのトレンド予測「Top 10 Food Trends for 2022」では、そのほかにモリンガ、ターメリック、ひまわりの種、ハイビスカスも注目のキーワードに選ばれている。(フロントロウ編集部)

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