ロバート・パティンソン主演『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
世界中の賞レースを沸かせたホアキン・フェニックス主演の映画『ジョーカー』に続く注目の最新作『THE BATMAN-ザ・バットマン-』。本作は、DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)に含まれないバットマンの単独映画として期待されている。
DCEUとは、DCコミックス原作の実写作品のうち、世界観を共有している作品群のことで、ガル・ガドット主演の『ワンダーウーマン』やジェイソン・モモア主演の『アクアマン』などが含まれる。
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け制作に大幅な遅れが出てしまい、一時は主演のロバート・パティンソンが新型コロナに感染するという事態に陥ったが、なんとか完成。
そんな映画『THEBATMAN-ザ・バットマン-』について現在分かっていることをまとめてご紹介!
『THEBATMAN-ザ・バットマン-』のあらすじは?
【STORY】
優しくもミステリアスな青年ブルースは、両親を殺害した社会への復讐を誓い、夜は黒いマスクで素顔を隠し犯罪者を見つけては力でねじ伏せ、悪と敵対する存在の“バットマン”になろうとしている。ある日、権力者を標的とした連続殺人事件が発生。その犯人を名乗るのは、史上最狂の知能犯、リドラー。彼は犯行の際、必ず“なぞなぞ”を残し、警察や世界一優秀な探偵のブルースを挑発する。いったい何のために犯行を繰り返すのか…?そしてついに暴かれる、政府の陰謀とブルースにまつわる過去や父親の罪。追い詰められたその時、彼の心の中で、何かが音を立てて壊れ始める。
映画『THEBATMAN-ザ・バットマン-』は、サスペンスの要素が色濃い作品。今回のブルースは、両親が殺害されたことへの復讐を誓った探偵という設定で、リドラーが次々に暴いていく“嘘”に翻弄される。
悪を憎んでいるはずのブルースの“嘘”が暴かれ、本性がむき出しになっていく姿は“狂気”そのもの。そのダークな雰囲気に、ファンの期待値が高まっている。
公開日、上映時間は?
映画『THEBATMAN-ザ・バットマン-』の公開日は2022年3月11日。上映時間はなんと、エンドクレジットを含めて175分。これはほとんど3時間ということになる。
米Varietyによると、スーパーヒーロー映画では『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』(242分)、『アベンジャーズ:エンドゲーム』(181分)に次ぐ長さだという。
バットマン映画との比較では、上映時間が長いことで知られるクリストファー・ノーラン監督の映画『ダークナイト ライジング』(165分)より長く、『バットマン』史上最長となる。
キャスト&登場キャラクターは?
監督と脚本を務めるのは、『猿の惑星』シリーズを手掛けたマット・リーヴス。
注目のバットマン/ブルース・ウェイン役には、映画『ハリー・ポッター』や『トワイライト』シリーズ、『TENETテネット』で知られる、ロバート・パティンソンが抜擢された。
また、キャットウーマン/セリーナ・カイルを映画『X-MEN』シリーズのゾーイ・クラヴィッツが、リドラーを映画『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・ダノが、ペンギンを映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のコリン・ファレルが、アルフレッドを映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのアンディ・サーキスが、ジェームズ・ゴードンを映画『007』シリーズのジェフリー・ライトがそれぞれ演じる。
新バットマンはどんなキャラクターになる?
2021年のDCファンドームでリーヴス監督は主人公のバットマンを「非常に変な生き物」だと表現。
また、2020年のDCファンドームでは、ロバートの演じるブルースはまだバットマンとしてのキャリアが2年ほどしかなく、自分で手作りして調節しているスーツを着用しているとも明かしている。
さらにリーヴス監督は、ロバート演じる新しいバットマンについて「自分の人格をコントロールできない、バットマンとブルースの境界が曖昧でずっと悩み続けている人物」と語り、「無謀なロックスターのようなブルース・ウェインを考えていたけど、(ロバートは)イメージ通りの新しいブルースを体現してくれた」とコメント。
一方ブルースを演じるロバートは「今までの映画とは全く違うものがあると感じた」と語り、新たなるバットマンについて期待の高まるコメントをしている。
ロバート・パティンソンは、役作りのために筋トレをしていない?
スーパーヒーロー映画のキャストといったら、過酷な筋トレを行なって肉体づくりをするイメージが強いが、ロバートは2020年のインタビューで新型コロナ禍の自宅隔離中にはトレーナーの指導を無視し、筋トレをほとんどしていないと告白していた。
しかし、公開を目前にした2022年1月に行なわれたインタビューで、それがジョークだったことを暴露。本当は筋トレをしまくっていたものの、それを表立っていうのは恥ずかしかったため、嘘をついたのだという。ロバートは、「自分がどのようにワークアウトしているかを話すのは、本当に恥ずかしいことだといつも思っているんです。それはイギリス的な感情だと思います」と、米Varietyに明かした。
実はロバートは海外で風変わりな俳優として認知されており、たびたび嘘か真かわからないジョークを言うことで有名。21歳の頃にはジョークのつもりで「髪を洗わない」と言ったそうだが、その後15年間にわたって本当かのように言われ続け、後悔したそう。そして今回“筋トレをしていない”と言ってしまったことも後悔しているという。
キャットウーマン役、アクションのために「研究した動き」
キャットウーマン役を演じるゾーイは、英Empireのインタビューでアクションシーンを演じるために「猫とライオンを観察して、その動物たちがどう戦うかを見た」とコメント。
これまでにアン・ハサウェイやハル・ベリーなどがキャットウーマンを演じてきたが、ゾーイの演じるキャットウーマンは一体どのようなキャラクターになるのだろうか。
“日本版予告”が海外で話題!「ジョーカー」が映っている?
多くのファンの期待がかかる中、12月に公開された日本版の予告編が世界の注目を集めた。その理由は、映像の中に出演予定がないジョーカーが映っているというウワサが広まったから。
注目のシーンは、ブルースの写真が大量に張りつけられた壁が映し出されたところ。そのなかにある右下の写真をよく見ると、ブルースの後ろに“あの笑顔”を見せる不気味な人物がいる。
とはいえ、キャラクターが誰なのかは現時点では不明。
E esse sorriso ali atrás? #TheBatman #RobertPattinson #Batman #Joker @DCverso2 @TheBatmanBRA @thebatcentral pic.twitter.com/Pa9RilscBA
— THE BATMAN / RATO ALADO ❓0❓❓ (@NotSayBats) December 12, 2021
『ダークナイト』のクリストファー・ノーラン監督も期待!
バットマンの「ダークナイト・トリロジー」として知られる3部作を監督したクリストファー・ノーランは、米ETとのインタビューの中で主演のロバートに太鼓判!
映画『TENET テネット』で一緒に仕事をしたことに触れて、「ロバートと仕事をした者として、僕は自信を持って、彼は自分が望んだことを実現できる人だと言えます」と、彼の演技力に太鼓判を押した上で、「彼がバットマンをどんな風に演じるのか、とても楽しみにしているんです」と明かした。
既に続編の可能性?
2021年3月、キャストやスタッフはSNSで撮影終了を報告。そんななか、ゴッサム市警のジェームズ・ゴードンを演じるジェフリー・ライトは、1枚のファンアートとともに「ゴードンも去る。…今のところは」と意味深すぎる投稿をした。
この投稿を見たファンは、続編が制作される可能性があるのではないかと大盛り上がり。
ちなみに、コリン・ファレル演じるペンギンを主人公にしたスピンオフドラマの制作はすでに決定しているため、そちらとの関連性も気になるところ。
映画『THEBATMAN-ザ・バットマン-』は、2022年3月11日に日本公開予定。(フロントロウ編集部)