エミネムが『ワイルド・スピード』ブライアン役を断った理由
2001年に1作目となる映画『ワイルド・スピード』が公開されたのを皮切りに、2021年には9作目となる最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』が公開されるなど、長きにわたって世界中のファンから愛される大人気シリーズとなっている『ワイルド・スピード』シリーズ。
1作目からブライアンを演じていたポール・ウォーカーは、ドミニク役のヴィン・ディーゼルと並び、同シリーズのヒットで世界的なスターとなったが、2013年にプライベートで交通事故に遭い、帰らぬ人に。当時まだ撮影中だったシリーズ7作目の『ワイルド・スピード SKY MISSION』は、ポールの遺作となった。
同シリーズのブライアン役といえば、今は亡き俳優ポールの象徴的なキャラクターとなったが、実は、1作目の『ワイルド・スピード』を制作する段階では、当然ながら、他にもブライアン役の候補がいた。米CBSによれば、当時、ポールに加えてマーク・ウォールバーグやクリスチャン・ベールといった俳優陣と並んで同役をオファーされていたのが、ラッパーのエミネムだったという。
エミネムといえば、ラッパーとして活動する傍ら、2001年に公開された主演映画『8 Mile』で俳優としても高い評価を得たことで知られる。米Looperによれば、ブライアン役を打診された当時は、まさにその『8 Mile』を準備していた時で、エミネムは『8 Mile』に集中するためにブライアン役のオファーを断ったという。
『ワイルド・スピード』のあの名曲を歌う可能性もあったエミネム
最終的にはポールがブライアン役に抜擢され、『SKY MISSION』まで7作にわたってブライアンを演じたが、エミネムはその『SKY MISSION』で、改めて『ワイスピ』に大きく関わる可能性が浮上したことがあった。
『SKY MISSION』といえば、チャーリー・プースとウィズ・カリファによる主題歌「See You Again」も大ヒットを記録したが、なんと、エミネムはこの楽曲への参加もオファーされていた。
しかしながら、エミネムは当時、自身の実体験を基にしたジェイク・ギレンホール主演の映画『サウスポー』と結んでいた契約を理由に、「See You Again」のオファーに断りを入れたそう。
「当時、エミネムはそれ(『サウスポー』)をやるか、『ワイルド・スピード』の曲をやるかの選択に迫られました」と、盟友であるラッパーの50セントは米Fuseに明かしている。「あの曲(『See You Again』)はウィズ・カリファたちにとって大成功になりましたね。(エミネムは)『サウスポー』を選びました。彼はプロジェクトの成功にかけていたからね」。
ブライアン役も、今やシリーズを象徴する楽曲となった「See You Again」のオファーも断ったエミネム。『ワイルド・シリーズ』シリーズには一切関わってはいないが、何かとご縁のある関係にあった。(フロントロウ編集部)