『The Last of Us』のドラマ版で、ある設定が変更されたよう。何を意味するのか…?(フロントロウ編集部)

『The Last of Us』の設定が変更

 『ラスアス』こと『The Last of Us』は、人を狂暴化させる謎の寄生菌の感染爆発によって人口が激減し、荒廃したアメリカを舞台に、娘を失った主人公ジョエルと、寄生菌の抗体を持つエリーの旅を描く2013年リリースの大ヒットゲーム。

 そのドラマ版の制作がHBOによって進められており、2021年7月に撮影が開始された。

 本作でジョエルを演じるのは、映画『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフドラマ『マンダロリアン』で主演を務めるペドロ・パスカルで、エリーを演じるのは、これまたHBOによる大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』でミルドレッドを演じたベラ・ラムジー。

 全10話となる予定の本作の撮影は現在も続いており、撮影セットの情報もファンたちの間で共有されている。そして先日、ある事実が明らかになった。

 ドラマ版『The Last of Us』でアウトブレイクが発生したのは、2003年。


つまり『The Last of Us』の舞台は…

 ゲーム版では、アウトブレイクが発生したのは2013年となっており、それから20年後の2033年が舞台。しかしアウトブレイクが発生したのが2003年となれば、ドラマ版の舞台は2023年になる。

 なぜこの変更がされたのか、この変更が物語において重要なものなのかは不明。しかし、感染爆発によって様変わりした世界が、2023年、つまり現実で考えると来年を舞台に描かれることになるというのは、現実に新型コロナウイルスのパンデミックを経験している社会を意識したことではないかと予想する人がいるのも当然のこと。

 『The Last of Us』ドラマ版を制作するHBOは有料ケーブル局であるため、老若男女を狙った作品というよりは、見る人を選ぶ作品を数多く制作してきた。だからこそ、シリアスなテーマも数多く扱ってきており、質を追い求めた末に完成されるHBO作品はアワード常連となっている。

 『The Last of Us』もまた、ゲーム業界で非常に高い評価を受けている作品で、リリース当時は賞を総なめにした。その『The Last of Us』をHBOがコロナ禍に制作する。果たしてどのように視聴者の心を刺す作品になるのか。

 米CBCによると、ドラマの撮影は2022年6月まで続く予定で、1年をかけて撮影が行なわれることからも、HBOが本作に力を入れていることが分かる。

 ちなみに、ゲームの『The Last of Us』を制作した会社ノーティードッグは、これまで、ゲームのなかで感染爆発が発生した日である9月26日を「アウトブレイク・デー」としてファンと一緒に祝ってきたが、新型コロナウイルスのパンデミックを受けて、その名称を「The Last of Us デー」に変更することを2020年に発表している。

(フロントロウ編集部)

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