※この記事には『AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章』第1~8話のネタバレが含まれます。
第8話の隠れメッセージ
- このエピソードでリリーが羽織っていたキャリーのポンチョは、オリジナルドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』シーズン2にて、二日酔いの状態でNew York Magazineの表紙撮影に現れたキャリーが着ていたもの。
ミランダがスティーブに離婚を求める
スティーブとはオープン・マリッジ(※他人と性的関係を持つことが許された結婚)にはないことが分かりチェに交際を拒否されたミランダは、第8話でスティーブに離婚を切り出すのだが、ここで2人のライフステージの違いが明確になる。
ミランダは“まだ55歳”なのにソファでテレビばかり見ていたくないから「幸せじゃない」「もっと欲しい」「十分じゃない」とまくしたてるのだが、スティーブは“もう55歳”なんだから平穏な暮らしが欲しいと言う。50代で“まだまだ”と感じるのも、“もう十分やった”と感じるのも人それぞれ。どちらに良し悪しがあるわけではなく、ミランダとスティーブの場合は、同じタイミングで同じ見方をできなかったということ。20年近くの関係に幕が下りるのは悲しいことだが、「(離婚を切り出さないのは)チェやスティーブに対してフェアじゃないもの」としたミランダにキャリーが「自分にもね」と言ったように、自分自身のためにもミランダにとっては下さなくてはいけない決断だった。
シャーロットとハリーの性生活が明らかに
セックスレスのミランダとスティーブが離婚に向かおうとしているのに対して、シャーロットとハリーのセックスライフは良好。逆にあまりに良すぎて、リリーに性行為を見られてしまう。
ハリーと言えば、出会った当時にシャーロットが「the best sex of my life(人生最高のセックス)」と、体の相性の良さを力説していた。キャリーとミランダは“誕生日でもないのに今もフェラするのか”と驚いていたが、シャーロットとハリーの体の相性が未だに健在で、結婚20年近く経った今もヘルシーな性生活がキープできているよう。
パリで着たアトリエヴェルサーチェのドレスが再登場!
キャリーは、階下に引っ越してきたリゼット(カテリーナ・タネンバウム)が出す騒音に悩まされる。華やかな毎日を送るリゼットは迷惑な住民ではあるのだが、一歩下がってみると、友達と遅くまでお喋りしちゃうのも、遅くまでニューヨークの街を楽しむのも、デート相手とケンカ別れするのも、まるで昔のキャリー。キャリーがリゼットに対して「なんであの若さでこのアパートに住めるのかな」と思うところさえも、『セックス・アンド・ザ・シティ』時代に視聴者がよくキャリーに投げかけていた疑問。
実際に、彼氏とケンカ別れしたリゼットを見たキャリーは、古いドレスを着て昔を思い出す。この時キャリーが着たのは、パリで当時の彼氏アレクサンドル・ペトロフスキーのためにドレスアップしたのに独りぼっちにされたときに着ていたアトリエ ヴェルサーチェのドレス。男性に振り回されるリゼットを見て、まさに当時の自分と重ねていたのでは。
ちなみに第8話では、ニューヨークでパパラッチされたサラ・ジェシカ・パーカーの“ゴム手”姿の真相が明らかに。サラがヘッドスカーフにゴム手袋という異様な姿で撮影する様子が2021年末にパパラッチされたときには大きな話題になったが、これは、1日に1回だけ散歩中の喫煙をはじめたキャリーが、髪や手にタバコの匂いがつかないようにする対策だったよう。
いよいよシーズン1も残すところあと2話。ドラマ『AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章』第1~8話は、U-NEXTにて見放題で独占配信中。毎週水曜日0時に新エピソードが1話更新され、第9話の配信は2月23日(水)となる。U-NEXTでは『セックス・アンド・ザ・シティ』全6シーズン及び映画2作も配信中。(フロントロウ編集部)