※この記事には、ドラマ『ウォーキング・デッド』シーズン10第18話のネタバレが含まれます。
ダリルとリアの恋愛にはコロナ禍の影響アリ
新型コロナウイルスの影響で放送スケジュールに大幅な影響が出ながらも、現在はついに最終章に突入したドラマ『ウォーキング・デッド』。シーズン11の前には、シーズン10で全6話の追加エピソードが制作され、最終章もパート1からパート3までの3部構成になるなど、イレギュラーな対応が続いた。
現場ではキャストやスタッフはマスクを着用し、SARS(サーズ)の時にアメリカ国防総省にいた疫学者がセットでの感染予防を見張るという“ガチ”な対応がされていたが、その影響は予想外のところにも出ていたよう。
ダリルを演じるノーマン・リーダスが米Insiderのインタビューで、番組開始から約10年が経ってやっと描かれたダリルの恋愛についてコメントしたのだが、彼はダリルとリアのストーリーにあまり納得がいっていないよう。
「あの関係は、僕たちの撮影スケジュールと、あの2人のストーリーに合うように詰め込んだようなものです。みんな顔を9層のプラスチックで覆っているので、誰かの近くにいくのはためらっていました」
シーズン10の追加エピソードで描かれたダリルとリアの関係は長年のファンを驚かせた。しかしその撮影は感染対策を講じたうえで進められたため、通常よりも時間がかかる。さらにキャストやスタッフたちはマスクなどで顔をカバーし、感染対策を意識していたため、現場ではそれぞれの間に物理的にも心的にも距離があったよう。
ダリルは恋愛においてどんな性格?
また、ダリルとリアの関係が描かれたエピソードでは、そのなかで何度かタイムジャンプがあり、1つのエピソードのなかでカバーした期間が長い。
それもまた、ノーマン的には不服だったよう。ダリルの性格を考えても、1話のなかでリアとの関係を描くのは難しかったと分析した。
「ダリルがどんな彼氏になるかについて何度も話し合いましたが、上がったり下がったり、後退したり前進したりで。でも僕はいつも同じことを言ってました。彼は…、下品な言い方かもしれませんが、あんなにすぐにセックスに飛びつくとは思えませんね。そういうスキルがあるとは思えません。あれは少し急ぎすぎたと感じました。
コロナ禍でなければ、画面の下に書かれたタイムラインだけでなく、他の方法でそれを深堀りすることができたのかもしれません。そこにもっと時間を割きたかったです」
ダリルとリアの出会いと別れは1エピソードで完結したが、シーズン11でも2人は再会。ここからの展開は時間をかけてじっくりと描かれるだろう。
ノーマンはダリルとリアの追加エピソードが放送された後に、「あれは、そう見えるようなものではないよ」とコメントしていたが、その真意は何なのだろうか。今後の展開からも目が離せない。
(フロントロウ編集部)