子供の誕生と、逮捕、結婚生活の終わり
ドラマの後半でも少し登場したが、パメラ・アンダーソンとトミー・リーには1996年に第1子ブランドン・トーマスが誕生。さらに翌年1997年には第2子ディラン・ジャガーが誕生したのだが、子供の誕生という喜ばしいできごとが、2人の結婚生活の終わりの始まりとなった。
トミーはのちに、「ディランが生まれたとき、俺は第3位に落ちてしまったのです。自分は存在しないも同然でした。それが我慢できなかったのです」と米New York Postにコメント。さらに米Rolling Stoneでも、「俺は一歩下がって合理的な視点から状況を見ることができず、泣き虫で欲しがりなガキに変わってしまったんです」と振り返った。夫婦の間では口論が増え、1998年2月、口論のさなかトミーが赤子のディランを抱いていたパメラに蹴るなどの暴行を加えて逮捕される。
結果的にパメラは離婚を申請し、トミーには6ヵ月の実刑判決が言い渡された。パメラは実刑判決ではなくアンガーマネジメントの受講を求めていたそうだが、判決後には裁判所の外で「トミーをとても誇りに思います。彼が責任を認めてくれてよかったです。それこそ治癒への第一歩ですから」とコメントした。
「運命の人」と呼んだパメラとトミーの現在の関係
パメラとトミーはその後、2008年に一度復縁。トミーは当時米Rolling Stoneに、「パメラと子供たちが一緒に住むことになったんです。最高ですよ。間違いなくうまくいっています。俺たちが一緒にいることが幸せだってことが、子供たちの顔を見ればわかるんです」と嬉しそうに語っていたが、関係は長くは続かず、2010年に再破局。
そして2018年に、トミーが第1子ブランドンに殴られたと、腫れた唇の写真と共にSNSに「心が折れそうです。子供たちに欲しがるものをすべて与えても、敵対してくるんです」投稿。これに対し、パメラは公式サイトに『アルコール依存症は悪魔です』というタイトルの記事を投稿して、こう綴った。「この男が私たち家族にもたらした生涯の失望を理解できる人は誰もいません。彼は常に、悲しみ、騒動、混乱の中心にいて、息子たちが生まれたときからその才能と美しさに嫉妬していました。彼は病気です。ナルシスト/ソシオパスの定義です。彼が悪人に見えないようにしてきました。ただの人間で、間違いを犯すのだと。彼はいまだに、自分の虐待的な行動に対する罪悪感を拭いきれず、自分がしたことの責任をとったことがありません」。
2015年には、米Peopleでトミーは「私の運命の人」だと明言していたパメラ。「トミーがいた瞬間から、他の誰もいなくなったんです」としたパメラは、「彼との間には美しい子供たちができました。子供たちは、自分たちが真実の愛から生まれたことに感謝しています」と、一緒ではなくてもトミーこそ運命の人だと語っていた。
2018年のブランドンとの騒動を経て、一部では絶縁が囁かれていたが、2人の子供と多くの過去で結ばれた2人の関係は親として交流するまでには回復しているようで、2021年にブランドンがファッションブランドを立ち上げた時には2人が応援のために出席して、一緒の写真撮影にも笑顔で応えていた。