ヘイトクライムを自作自演し、虚偽の報告を警察にした容疑で逮捕・起訴された俳優のジャシー・スモレットに、約5ヵ月の実刑判決が下されたことがわかった。(フロントロウ編集部)

“ヘイトクライム自作自演”のジャシー・スモレットに実刑判決

 ヘイトクライムを自作自演し、虚偽の報告を警察にした容疑で逮捕され有罪となった俳優のジャシー・スモレットに、現地時間3月10日、約5ヵ月の実刑判決が下された。ジャシーは150日間の服役と、30ヵ月の重罪保護観察に服することになるほか、シカゴ市への賠償金と2万5000ドルの罰金を支払わなければならない。

 ご存じの方も多いと思うが、2019年1月、ドラマ『Empire 成功の代償』のジャマル・ライオン役で知られるジャシーが、アメリカのシカゴで2人組の男に襲われる暴行事件が発生。黒人で同性愛者のジャシーが、犯人から人種や性的指向を差別する暴言を浴びさせられたと証言したため、ヘイトクライムの可能性があるとして警察が捜査に乗り出したが、のちに犯人がジャシーの知人の黒人男性だったことが発覚し、事件はジャシーの自作自演だったと結論づけられた。

 その後、警察に虚偽の報告をした疑いで逮捕されたジャシーは、一度は不起訴になるも、昨年1月、「罪を立証するのに十分な証拠が得られた」とする特別検察官によって新たに6つの容疑で起訴された

画像: “ヘイトクライム自作自演”のジャシー・スモレットに実刑判決

 刑務所に連行される前、ジュシーは判事に向かって「裁判長、私は自殺願望はありません 」という言葉を2回繰り返すと、さらにこう続けた。

 「私は無実だし、自殺願望もありません。もし私がこれをやったとしたら、この国の400年以上にわたる黒人系アメリカ人の恐怖と、LGBTコミュニティの恐怖に拳を突き立てたことになります。裁判長、あなたや陪審員には敬意を表しますが、私はこんなことはしていませんし、自殺願望もありません。そして、もし私がそこ(刑務所)に入った時に何かあっても、私は自分でやったのではありません。そして、あなた方全員がそれを知っている必要があります。あなたを尊敬します、裁判長。あなたの決断を尊重します。これから刑務所に入りますが、私に自殺願望はありません」

 廷吏に連行される際も、ジャッシーは拳を突き上げ、再び「私は自殺行為はしない!無実だ!」と叫んだという。(フロントロウ編集部)

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