人気モデルのベラ・ハディッドが、モデル業をはじめた頃の苦い過去について語った。(フロントロウ編集部)

サンローランのサンプルサイズが入らなかった

 ベラ・ハディッドといえば、今やトップモデルの1人。最近では、ウェルネスドリンクブランドのKin Euphorics(キン・ユーフォリックス)を友人と立ち上げ、大人向けのノンアルコールドリンクを販売するなど、実業家としての顔も持っている。

画像: サンローランのサンプルサイズが入らなかった

 今や大人気モデルへと成長したベラは、抜群のスタイルを活かしてランウェイ上でどんな服でも着こなしているが、モデル業を始めた頃に辛い経験をしたことを米Vogueで明かした。

 モデルとしてデビューした当初のベラは、今より少しだけ肉付きがよかったが、それでも一般の概念で言うとスリムな体型だった。しかし、サンローラン(Saint Laurent)のコレクションで着用する洋服が入らなかったことがあったよう。

画像: 2015年のベラ。

2015年のベラ。

 その時のことについてベラは「今でこそ、サンプルサイズに立ち向かう女の子たちが増えてきましたが、私が7年前に始めたばかりの頃は、サンローランの洋服が(サイズ的に)着られませんでした。ファスナーが閉まらないせいで、スタイリストに体重のことを言われたのを覚えています。今思えば、ランウェイのサンローランのサンプルサイズは、誰にとっても現実的なサイズではありませんでした。でも、その時は自分の何かがおかしいと思い、周りの人も、いやいや、大丈夫、心配しないで、小さいサイズだから、と言ってくれないんです。彼女(スタイリスト)はにっこり笑って、『何か別のものを着なければならないようですね』と言いました。そして、『じゃあ、私のせいかな』と思ってしまうんです」と米Vogueで振り返った。

 現在はプラスサイズモデルなどの活躍もあり、ファッション界の常識は変わってきているが、「モデル体型」と呼ばれる人しか着用できないサイズゼロをサンプルサイズとしているブランドがあることには変わりはない。

 当時は、サンプルサイズが正義だとされていたため、スタイリストやブランドのフォローもなく、駆け出しモデルのベラはだただ自分のせいにしていたという苦い経験を語った。

(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.