ダニエルのボンド、誕生日には1つの由来
『007』シリーズの6代目ジェームズ・ボンドであり、2021年に公開された『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』をもって同役から引退したダニエル・クレイグ。ダニエルのジェームズ・ボンドは、それまでのボンドよりも背が低かったり、金髪だったりしたことから、彼にとってシリーズ1作目だった『007 カジノ・ロワイヤル』の公開前には大きな反発も生まれた。
しかし今では彼のボンドが1番好きだというファンも多く、ダニエルの15年のボンド人生はファンに深く愛された。そんなダニエルが演じたボンドの誕生日をご存じだろうか? 彼の誕生日は4月13日なのだが、じつはこの日付には理由がある。
まず、イアン・フレミングによる原作のジェームズ・ボンドについては、明確な誕生日は明かされていない。そして、イアンが英The Sunday Timesに勤務していた時のアシスタントであり、のちにフィクションであるジェームズ・ボンドの自伝本『James Bond: The Authorized Biography of 007(原題)』を書いたジョン・ピアソンは、ボンドの誕生日を1920年11月11日にしている。
ではなぜ、ダニエルのボンドは4月13日なのか。それは、イアンによるボンドが初めて登場した小説『007/カジノ・ロワイヤル』が“出版された日”にちなんでのこと!
知っている人は知っている隠しネタだが、つい先日、『007』の公式アカウントがこの裏話について投稿したところ、まだその事実を知らなかったファンから驚きの声が寄せられていた。
原作小説および映画シリーズが開始されてから、すでに半世紀以上が経過している『007』シリーズ。その長い歴史の間には様々な記念日があり、例えば、記念すべき映画版第1作目『007/ドクター・ノオ』が公開された10月5日は、現在では「ジェームズ・ボンドの日」として毎年祝われている。
ダニエルの引退が明らかになった時から、7代目ジェームズ・ボンドは誰になるのかという話題は盛り上がり続けてきた。レゲ=ジャン・ペイジやイドリス・エルバといった名前があがっているが、キャスティングだけでなく、新ボンドの様々な詳細設定もどうなるのか気になるところ。
ちなみに、ダニエル本人の誕生日には、『007 スカイフォール』でラウル・シルヴァを演じたハビエル・バルデムがボンドガールの恰好をしてケーキのなかから飛び出し、マリリン・モンローの物まねをしながら「ハッピーバースデートゥーユー」を歌うという、一流俳優の才能を全力で場の盛り上げに使うという豪華すぎるパフォーマンスがあったことが本人の口から明かされている。
(フロントロウ編集部)