ジョニー・デップ、過去に自分が送ったメールに“クスッ”
俳優のジョニー・デップが元妻で同じく俳優のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判で、2人がまだ婚姻関係にあった当時、専属の看護師として従事していたデビー・ロイドが証言を行なった。
フロントロウで連日お伝えしているが、ジョニーは、アンバーが2018年に米Washington Postに掲載された論説のなかで、名前こそ出さなかったもののジョニーであることがわかるかたちで、彼によるドメスティック・バイオレンス/家庭内暴力(以下DV)を告発したことが名誉毀損にあたるとして、約55億円(5,000万ドル)の損害賠償金を求めている。
ジョニーとアンバーの関係が悪化していた時期に2人の私生活に深く関わっていたデビーは、内情をよく知る人物のひとり。先週からジョニーの薬物問題が議論の中心となっているが、デビーもジョニーが薬物依存症だったことを認めており、2014年の終わり頃に歯科治療を受けたあとオピオイドを飲み始めたのがきっかけで「中毒になった」と証言している。デビーによると、ジョニーは薬物の使用をやめなければならないと自覚していたが、それ以上にやめることを恐れていたそうで、「薬物なしでは普通の状態でいられないのではないか」という疑念と恐怖心を抱いていたという。
また、デビーはジョニーがアンバーに暴力を振るうところも、アンバーがジョニーに暴力を振るうところも見たことがないというが、2人が言い争っているところは何度も目撃したことがあるそうで、ジョニーとアンバーのマリッジカウンセラー(結婚カウンセラー)の証言にもあった、アンバーがジョニーに喧嘩をけしかける場面を実際に目にしたことがあると主張。続けて、アンバーとの口論はジョニーにとって悪い感情を引き起こす「トリガー」だったとも語った。
ちなみに、法廷では、当時ジョニーが彼女に送ったプライベートなメールも公開され、そのなかに含まれていた「下ネタ」を見てジョニーが思わずクスッと笑う場面も。ジョニーが笑ってしまったのは、彼が嫌悪していたスティーヴンなる人物とデビーを間違えてしまい、彼女と会うのを拒否したことを謝罪するメールで、最後に「怒らせたなら本当に申し訳ない。もしよかったらモルヒネを打って、俺の舌がペニスに触れるかどうか試してみてくれ」というジョークが綴られていた。
現地時間4月11日に始まった裁判は約1ヵ月半にわたって行われる予定で、4月19日にはジョニー本人が証言台に立つと伝えられている。(フロントロウ編集部)