飛行機の乗客のスマホに「不吉な写真」が届いたことが原因で機内がパニック状態になり、イスラエル発イスタンブール行きの航空機が離陸を中止する出来事があった。(フロントロウ編集部)

飛行機の乗客の携帯に「不吉な写真」が届く

 乗客のスマホに「不吉な写真」が届いたことが原因で、イスラエル発イスタンブール行きの航空機が離陸を中止し、ゲートに戻ったと当局が発表した。また、今回の騒動で、ターキッシュ エアラインズの子会社であるアナドルジェットが運航するボーイング737型機の乗客160人のうち、9人がベン・グリオン空港で拘束されたと地元紙は報じている。

 一体、何が起きたのか? 騒動のきっかけとなったのは、一部の乗客のiPhoneに届いた写真。そこに写っていたのは墜落事故で大破した航空機だった。英BBCによると、2009年にオランダで墜落したターキッシュ エアラインズの航空機や、2013年にアメリカで起きた別の飛行機事故の画像も含まれていたという。

 これらの画像は、Apple社製のデバイス間でファイルを短距離で送信できるサービス、AirDrop(エアドロップ)を介して共有されたそうで、主にiPhoneを利用する乗客が受信した。飛行機が離陸位置に向かう途中、写真を見た数人の乗客から客室乗務員に知らせがあり、報告を受けた機長が離陸を中止してターミナルに戻ることを決断したと、BBCは伝えている。幸い、怪我人はなく保安検査後にフライトは再開されたが、今回の騒動でひとりが気を失い、もうひとりがパニック発作を起こしたとのこと。

 今回の騒動について、イスラエル空港庁は声明で「(身柄を拘束された)9人は、機内で航空災害の写真を拡散し、パニックを引き起こし、飛行機の出発を数時間遅らせた疑いがあります」と述べ、そういった写真を送ることは「テロの脅威」と見なされる可能性があると付け加えた。実際、容疑者は虚偽の情報を流布した罪で起訴される可能性があり、仮に有罪となった場合、最高で3年の懲役刑に処せられる。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.