ディズニーランドが“ある被害”を訴えたゲストに和解金として約1,300万円を支払ったことが明らかに。(フロントロウ編集部)

ディズニーがゲストに1,300万円の和解金を支払う

 2018年4月、米カリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランド・リゾートの敷地内にあるホテルでトコジラミ(別名:南京虫)に刺される被害にあったゲストに対し、ディズニーが和解金として10万ドル(約1,300万円)を支払うことで合意したことがわかった。つい最近、支払いが完了したと伝えられている。

 被害者のアイビー・エルドリッジは、ホテル側がトコジラミの存在を認識していながら客にそのことを隠し、何の対策も講じなかったとして、肉体的・精神的苦痛に対する損害賠償を求めてディズニーを訴えていた。トコジラミに刺されたことによって体中に発疹ができたアイビーは、高額な治療費に加え、治療のために仕事を休まなければならず、多大な損失を被ったと主張している。実際、弁護士によって提供された写真では、アイビーの首や肩、背中に赤く腫れた跡がいくつもあった。

 虫ごときで…と思った方もいるかもしれないが、トコジラミによる被害は身体的健康だけでなく、精神的健康や経済的にも悪影響を及ぼすことから、アメリカではトコジラミに刺された宿泊客が多額の損害賠償を求めてホテルを訴えるケースはめずらしくない。

画像: ディズニーがゲストに1,300万円の和解金を支払う

 米Los Angeles Timesの取材に対し、ディズニーは和解金を支払ったのは莫大な訴訟費用を避けるためであり、ディズニーランド・リゾート内にある3つのホテルでは、トコジラミの問題を防ぐために昆虫学者を含む専門家を雇っているとして、「我々はゲストの方々が快適に、そして安全にホテルをご利用いただけるよう、しっかりとした予防策を講じています」と述べるにとどめた。

 ちなみに、ディズニーに対する訴訟は年間に数百件以上起こっており、そのほとんどが法廷で却下されるか、示談というかたちで決着がつけられているという。(フロントロウ編集部)

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