ジョニー・デップ、性的虐待疑惑を否定
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどの代表作で知られる俳優のジョニー・デップが元妻で同じく俳優のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判で、ジョニーが再び証言台に立ち、性的虐待疑惑を否定した。
ジョニーによるDV(家庭内暴力)を主張するアンバーは、今回の裁判でジョニーからお酒のボトルを使ってレイプされたと証言。そのほかにも、お酒と薬でハイ状態になったジョニーから性行為やオーラルセックスを強要されたり、“薬物を隠し持っている”と疑われ、性器の中に指を突っ込まれたりと、アンバーがジョニーからたびたび性暴力を受けていたことが証人として出廷した臨床心理士のドーン・ヒューズ氏によって語られた。
アンバーやほかの証人の訴えについてどう思うかと聞かれたジョニーは、「馬鹿げています。性暴力の悪質な告発を聞くのは狂気の沙汰です。彼女は私を非難しました。自分を切り開いて真実を語ることを好む人はいないと思いますが、どうしてもそうしなければならない時があるのです。なぜなら、制御不能になってしまったからです。恐ろしいし、馬鹿馬鹿しいし、屈辱的だし、滑稽だし、痛々しいし、野蛮だし、想像を絶する残忍さと残酷さです。すべてが偽り。すべてが嘘なんです」と言うと、続けて「人間は完ぺきではありません。たしかにそうです。しかし、私はこれまでの人生で、性的虐待や身体的虐待を行なったことはありません。私がそんなことをしたという、突飛でとんでもない話ばかりです。6年間、私はそれを抱えて生きてきました。そして、真実を明らかにするのを待ちました。これは誰にとっても簡単なことではありません。それはわかっています。何が起ころうとも、私はここにたどり着き、真実を語ったのです。6年間、不本意ながら背負ってきたものを口にしたのです」と語った。
フロントロウで連日お伝えしているが、ジョニーは、2018年にアンバーが米Washington Postに寄稿した論説のなかで、名前こそ出さなかったもののジョニーであることがわかるかたちで、彼によるDVを告発したことが名誉毀損にあたるとして、5,000万ドル(約64億円)の損害賠償を求めてアンバーを提訴。一方のアンバーも、ジョニーが彼女のキャリアと評判を傷つけるために仕組んだ中傷キャンペーンによって甚大な影響を受けたとして、1億ドル(約130億円)を求めて逆提訴している。現地時間4月11日から始まった裁判は5月27日に最終弁論が行われる予定で、判決はその後発表される。(フロントロウ編集部)