『ストレンジャー・シングス』ウィルの誕生日が忘れ去られる
シーズン4まで続き、シーズン4がこれまで史上最高におもしろいと話題のドラマ『ストレンジャー・シングス』だが、ある1つのポイントは目ざといファンに疑問を抱かせている。
第2話では、イレブンの転校先のクラスメイトがビデオカメラで撮影をするシーンがあり、その日付は3月22日。そしてこれは、シーズン2でジョイスが話したことを覚えているファンには分かりやすい日付で、ウィルの誕生日なのだ。
つまり、この日にウィルと一緒にいたイレブンとマイク、ウィルの兄であるジョナサン、さらにはジョイスまで、ウィルの誕生日を忘れている! 家族から友達まで、ここまですべての人に自分の誕生日を忘れ去られている高校生のウィルは、かわいそうすぎる…。さすがに、ウィルの誕生日が忘れ去られているのは何か意味があるのでは?と思った人も多いが、クリエイターであるダファー兄弟のマット・ダファーは米Varietyのインタビューで、こうコメントした。
「正直に言って、ドラマの中のキャラクターたちのように、私たちもウィルの誕生日を忘れてしまったんです。なので今議論すべきは、ウィルの誕生日を別の日にするか、ただ本当に悲しい話とするかしかありません」
なんと、制作陣もウィルの誕生日を忘れてしまっていた! それを聞いていたロス・ダファーは、「あの日付を書いたのは6年も前のことなんですよ!」と反応。
続けてマットは、『ゲーム・オブ・スローンズ』の作者であるジョージ・R・R・マーティンや、『キャシー』や『IT』の小説家であるスティーヴン・キングの名前をあげ、彼らには「こういったこと(日付など)をトラッキングする専門の人」がいると指摘。『ストレンジャー・シングス』にはそういったスタッフはいないそうで、「でも私たちはウィルを愛しています。(誕生日を)忘れたからといってウィルを愛していないと思われたくはありません」と必死の弁明。
そして2人はウィルの新しい誕生日を設定しようと模索するも、最終的にロスが、「あれは完全にミスでした。ごめんなさい。ファンに謝ります」と降参。マットも続けて、「そしてとくにウィルに(謝ります)!アンフェアでした」と話した。
ウィルの誕生日が忘れられたのは本当にミスか?
ダファー兄弟の様子を見るかぎりは、ウィルの誕生日が忘れられたのは本当にミスだったと思える。しかし、カメラに映る日付を365日のうちから選ぶ際に、偶然ウィルの誕生日がピンポイントで選ばれることはあるだろうか?
エグゼクティブプロデューサーであるショーン・レヴィは、本作について、「シーズン4の後半で私たちがどこへ向かうかは置いておいて、『ストレンジャー・シングス』において意図的でない出来事というのはそう多くありません。明確な意図と戦略、現実が、すべてのキャラクターに与えられています。なので、もしあなたがVol.1を見た後にストーリーやキャラクターについて細々したものを感じたなら、それはおそらく偶然ではない」と話している。
そして彼がこう話したのは、ウィルのセクシャリティがゲイなのではないかという考察について質問された時のことだった。
シーズン4では、なぜだかウィル関連で疑問が残ることが多い。ダファー兄弟はウィルのセクシャリティや成長はまだまだ完結には遠いとしたうえで、シーズン4の残りの2話であるVol.2では、より明確になっていくだろうとしている。果たして、シーズン4の第8話と第9話では何が起こるのだろうか。
(フロントロウ編集部)