マイノリティのために立ち上がりレプリゼンテーションを高めてきたリナ・サワヤマ
「世の中には、クィアと公言しているアジア人があまりいなくて、私たちのような存在を目にする機会がなかったので、もし私がカミングアウトしたら、そういう人たちが少しでも自分らしさを感じることができるかなって思ったんです」。パンセクシャル(全性愛者)であることを公表しているリナ・サワヤマに、2018年に彼女が「カミングアウト・ソング」としてリリースした「Cherry」について話を向けると、とても彼女らしい答えが返ってきた。
5歳まで新潟県で育った後で日本を離れ、以降はイギリスで暮らしているシンガーソングライターであるリナが生み出す音楽には、必ずしも本人が望まずとも、常にそうしたレプリゼンテーション(表象)が伴った。イギリスを拠点にしていることで、クィアであり日本人である彼女は必然的にマイノリティな存在となり、「愛についての曲を書いていても、その愛そのものが政治的になり得るということに気がつきました」と今回のインタビューでも話してくれたように、彼女の創り出す音楽は、意図せずとも政治的/社会的な意味を持つことになった。
自身が必然的にアジア系やクィアのレプリゼンテーションを高めているという現実に真摯に向き合ってきたリナは、アジア系に対する人種差別や偏見に立ち向かってきたし、2022年9月2日にリリースするニューアルバム『ホールド・ザ・ガール』からのファーストシングル「ディス・ヘル(This Hell)」でもテーマにしているように、LGBTQ+の人権のためにも積極的に声をあげてきた。
「ディス・ヘル」は、リナが「LGBTQ+コミュニティから奪われている権利」にインスピレーションを得て書いた曲で、自分らしくいることが原因で地獄行きを告げられてしまうような、抑圧されることを余儀なくされる現代社会を風刺し、「このまま自分らしくあり続けたら私は地獄行きみたい/私が何をしたのかは分からないけど、それにすごく腹を立てているみたい」と歌う。
今回、フロントロウではリナが「ディス・ヘル」をリリースしたタイミングでインタビューをすることができたので、テイラー・スウィフトにインスピレーションを受けたというニューアルバムについての話から、「Stop Asian Hate」や、エンターテイメント業界におけるアジア系のレプリゼンテーション、久しぶりの日本での公演となる今年のサマーソニック出演への意気込みなどについて訊いた。
リナ・サワヤマにインタビュー
新曲「This Hell」は、LGBTQ+コミュニティから奪われている権利について書かれた楽曲になっているそうですね。
「愛に満ちているはずの宗教コミュニティの中で育った、親しいクィアの友人たちの多くが、幼少期にトラウマになるような出来事を経験しているんです。彼らは、自分がゲイだとカミングアウトした途端に、教会からは『あなたたちは地獄に落ちる。もう教会へ来なくていい』と言われ、コンバージョン・セラピー(※)のようなことを勧められました。10代の多感な頃にそんなことを経験すれば、トラウマになってしまいますよね。愛は無条件に受けられるものではないと言われ、自分らしくあってはいけないように感じてしまうのですから。大人になり、私の親友になった彼らが、親切にもそういう話を私とシェアしてくれました。私はそれを聞いて、ある種のコミュニティを創り出すような気持ちでこの曲を書きました。私としては、そういう1人1人の違いを憎むような風潮は、未だにあるはずだという不信感を持っています。これは、根本的に愛されていないように感じていたり、自分らしさを認めてもらえていないように感じていたりする人たちのためのコミュニティを、風刺として創ったような曲です。私の楽曲の多くは、この曲と同様に、似たような経験をした人たちを団結させ、このようなヘイトを向けられてきた人々の経験を理解するためのものになっていますが、私はそういう場所で愛を見出して、ダンスできるような楽曲を生み出したいと思っています」
※同性愛者やトランスジェンダーなどを異性愛者・シスジェンダー(※生まれたときに割り当てられた性別と性自認が同じこと)に“転換”させる心理療法のこと。現在、イギリスではコンバージョン・セラピーを違法とする法律の制定が進められている一方で、ボリス・ジョンソン英首相はトランスジェンダーの人々に対するコンバージョン・セラピーの禁止は望まないことを表明するなど、依然として問題は残っている。
「燃えるような赤いレッドカーペットで、パパラッチのためにポージング/奴らがブリトニーやダイアナ妃、ホイットニーにした仕打ちを許さない(Flame red carpet moment, posing for the paparazzi / Fuck what they did to Britney, to Lady Di and Whitney)」という歌詞がとても印象的だったのですが、この歌詞に込めたメッセージを訊かせてください。
「『地獄には他に誰がいるべきだろう?』っていうことを考えたんです。まず悪魔はいるとして、他に地獄行きが妥当なのは誰かなって。それで、ブリトニー・スピアーズやダイアナ妃、ホイットニー・ヒューストンの人生を台無しにしたパパラッチのことを思いつきました。女性たちのプライバシーを侵害した人たちです。これは皮肉混じりの歌詞で、『最悪! 地獄にあるクラブの入り口にパパラッチがいる! ふざけんな!』みたいな(笑)。そういう風刺が込められています」
この曲が収録されているアルバム『ホールド・ザ・ガール』は、テイラー・スウィフトがコロナ禍でリリースしたアルバム『フォークロア』にインスピレーションを得たそうですね。あのアルバムでテイラーは口頭伝承(フォークロア)の伝承者としての役割を担っていましたが、『ホールド・ザ・ガール』は伝承者の視点からのアルバムのような作品になるのでしょうか?
「良い質問ですね。『ホールド・ザ・ガール』は、私のファーストアルバム(『SAWAYAMA』)と同じように、とてもパーソナルなアルバムになっています。『フォークロア』については、伝承者の視点から書かれたという点に必ずしも影響を受けたわけではなくて、どちらかというと、テイラーが実体験ではないストーリーを伝えながらも、あれほどの高いクオリティのアルバムを創り上げたという事実にものすごくインスパイアされました。ロックダウン中に私が書いた楽曲の多くが、その影響を受けています。当時、私はプライベートに割く時間がまったくなくて。『SAWAYAMA』が好評をいただいたので、四六時中Zoomで取材という感じで、プライベートとの境がなくなってしまったんです。家族にも2年くらい会えなかったです。ご存知だと思いますが、私の家族は全員日本にいて、その間は誰にも会えなかったんです。それに、ライフイベントも逃しましたし、人生における目標地点みたいなものも素通りすることになりました」
「そういう背景があったので、ロックダウン中にもかかわらず、テイラーが(『フォークロア』と『エヴァーモア』という)2枚もの高いクオリティのアルバムをリリースしたという事実に、ソングライターとして影響を受けました。それがモチベーションになって、『やらなきゃ! 曲を書かなきゃ! そんなに難しいことじゃないはず』って思えたんです。ファーストアルバムの時は、LAでレコーディングしたり、日本でちょっとした音を収録したりっていう、旅行や経験がそもそもできていたので、それが材料になってアルバムのきっかけになっていたのですが、今回はそれができませんでした。なので、最初は苦労したのですが、そういう点で、『フォークロア』と『エヴァーモア』にはすごく刺激を受けました」
『ホールド・ザ・ガール』というタイトルにはどのような意味が込められているのでしょう?
「二つの意味が込められています。“私を抱きしめてあげること”についてのアルバムなのですが、一つ目のテーマは、自分の中にいる子どもの自分を受け入れることについてです。昔、セラピーを受けていた時に、自分の中の子どもを受け入れるのが難しい時があったのですが、ロックダウンになった時にもう一度セラピーを受け始めたら、10代の後半頃の辛い体験やトラウマと向き合えるようになって。子どもの自分を受け入れるには、その子を抱きしめてあげて、その子どもが体験したことやその子の感情に耳を傾けてあげることが大切だということを理解できたんです。それが一つ目の意味です」
「もう一つは、大人の女性になった自分を抱きしめてあげることについて。私は今31歳なのですが、30歳になると、自分が大人になったような気がするんですよね。20代の時は、なかなか受け入れられなくて、自分は大人じゃないと思っていましたし、大人だっていう実感もなかったのですが、今では大人としての実感があって。なので、大人の女性としての自分を抱きしめてあげることについても触れています」
4月にコーチェラ・フェスティバルでのパフォーマンスを拝見しました。そこでご自身のステージを「スレイ・チェラ(Slay-chella)」と呼んでいたり、SNSでも“slay”とよく使っていたりと、“slay”いう単語は、リナさんのキャラクターを表現する1つのキーワードになっていますよね。多くの日本語話者にとってはあまり馴染みのないスラングだと思うので、リナさんにとっての“slay”の定義を教えていただきたいのですが。
「ハハハ! たぶん私、ツイッターに長時間費やしているような友達が多いんですよね(笑)。“slay”っていう言葉は、例えば“slay the day”みたいに使うんですけど、“支配してる”とか“あなた最高”っていう意味で、基本的には、“すごく乗ってるね”みたいな意味じゃないかな。それから、“slay”はクィア・コミュニティで使われている言葉でもあって。誰かが素晴らしいことをしたら、“slay”って言いますね。『Slay!』って叫んだりとか。変な言葉ですよね(笑)。友達と一緒にいる時に使いまくったり、今ではステージの上やソーシャルメディアでも頻繁に使ったりしているので、マネージメントからたまに、『このツイートでは“slay”じゃなくて、他の単語使えない?』とか、『ステージの上で“slay”を使わなくても良かったと思うけど?』とか、『違う言葉なかった?』、『もう少しボキャブラリーを活用できない?』とか言われます(笑)。自分でも笑っちゃいますね、ふざけた言葉遣いしてるなって(笑)。後でこの1年を振り返った時には、きっと『ああ、“slay”の使用頻度を3割くらい減らしたかった!』って思っているんだろうな。でも、個人的には今の私は“slay”してるなって思いますよ。うまくやれている気がします(笑)」
COACHELLA that was a SLAY ���� thanks u for the love see u next weekend !!!!!!! ❤️❤️❤️ pic.twitter.com/LDfku4dTwe
— RINA SAWAYAMA (@rinasawayama) April 18, 2022
リナさんもそうですし、宇多田ヒカルやきゃりーぱみゅぱみゅという日本出身のアーティストをはじめ、K-POPも含めアジア系のアーティストが集結した88ライジングのステージもあったことで、多くのアジア系のアーティストたちが今年のコーチェラ・フェスティバルに出演したこともその象徴だと言えますが、最近ではメインストリームでアジア系のアーティストを目にする機会が増えました。ご自身の実感としては、業界のこうした変化は感じていますか?
「100%感じていますね。素晴らしいことだと思います。今ではアジア系のアーティストが大勢いますし、新人のアジア系のアーティストたちも多く出てきていますよね。すごく嬉しいです。こうやってメインストリームで大勢のアジア系の人たちを見るのは私の夢でもあったので、ちょっぴり不思議な気持ちにもなります。音楽に限らず、映画産業もそうですよね。ここ5年くらいの間にも、数々の(アジア発の)作品が評価されてきましたし、『パラサイト 半地下の家族』や『イカゲーム』などはアワードで受賞もしました。それから最近も、ミシェル・ヨー主演の『Everything Everywhere All At Once(原題)』という映画を観たのですが、ミシェルがインタビューで『この役は私がずっと待っていた役』だと言っていて、込み上げてくるものがありました」
「ミシェルは今50代だと思うのですが(※59歳)、単に『007』シリーズに出演したアジア系女性という肩書きには留まらない存在にようやくなれたわけです。もちろん、『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』でのミシェルはアイコニックでしたが、新作での役柄はより深みのある、リアルなキャラクターでした。その時に思ったのが、確かに、音楽であれ映画であれTV番組であれ、アジア系の人がメインキャラクターになったことはなかったということでした。アジア系の人たちが増えることは本当に大切だと思います。私はとても嬉しいですし、正しい方向に進んでいるように感じています」
先日、BTSがホワイトハウスでアメリカのジョー・バイデン大統領と面会して、アジア系への差別について話し合ったことも話題になりました。リナさんはこれまで、アジア系へのヘイトやステレオタイプについて積極的に声を上げられてきましたが、イギリスにいるご自身の目には、昨今の「Stop Asian Hate」ムーブメントはどのように映っていますか?
「日本人がマジョリティである日本の方々に説明するのが難しい時もあるのですが、私が育ったUKや、例えばアメリカでは、日本人はマイノリティの当事者になります。私はヘイトやヘイト犯罪のようなものに巻き込まれたことはないのですが、いつだって別物のように扱われてきました。それは必ずしも最悪の環境で起きることではなくて、思ってもみなかった環境でそういう扱いを受けることもあるのですが、無礼で、不必要な扱いを私は受けてきました。私は自分の過去の経験からそういう問題に声を上げ続けてきたのですが、パンデミックになった後では、ドナルド・トランプがコロナウイルスは中国が原因だと発言したことも手伝って、それ以前から少なからず人種差別主義者的な考えを持っていた人たちが、アジア系の、特に東アジア系に見える人たちを標的にするようになりました。もしかしたら、東南アジア系の人たちのことも。彼らにしたら、その人たちがどこの地域出身かなんて関係なくて、ただ、そういう人たちを標的にするんです。悲しかったのは、ご年配の人たちも標的にされたことで、私はそれがすごく悲しかった。ここUKでも、アジア系に対するヘイト犯罪を報じるニュースが増えているのは私も目にしましたし、失望しましたね。アメリカで起きているほど規模は大きくありませんが、ヘイト犯罪が増加したのは確かです」
「私としては、ヘイト犯罪やそういう極端なことが起きてしまうような状況では、広い視野で全体像として見ることが重要だと思います。その全体像の一方の端にヘイト犯罪があるとしたら、そのもう一方の端には、無知や無礼、他者への恐怖や異なる存在への恐怖があると思うんです。これは他の国でも言えると思っていて、日本でも、日本人ではない人たちに対する、他者への恐怖が存在していると思います。大切なのは、こうしたアジア系へのヘイト犯罪を見て、『白人の多いアメリカやイギリスだけで起きていることだ』って考えないことです。日本での誰かの経験と結びつけることが大切です。どこかで、(マジョリティとの)違いが無視され、許容されていないという状況が頻繁に起きているのですから。もしかしたら自分の気づいていないところで、自分もその問題に加担しているかもしれないと考えることが大切です」
今月はプライド月間なので、これまでにリリースされてきたLGBTQ+アンセムについても訊かせてください。カミングアウト・ソングとなった「Cherry」をリリースした時には、周囲からどんな反応がありましたか?
「素敵なものでしたよ。ただ、リリースする数年前から、親しい友人たちには既にカミングアウトしていて、友人たちからの愛は以前から感じていたので、私が(世間に)カミングアウトすることにしたのは、愛や受容を必要としていたからではありません。それは目標ではなくて、私は正直に生きたいと思ったんです。それから、私と同じような人たちで、自分に似たような人がいないために、自分が存在していないかのように感じてしまっている人たちの助けになればとも思っていました。世の中には、クィアと公言しているアジア人があまりいなくて、私たちのような存在を目にする機会がなかったので、もし私がカミングアウトしたら、そういう人たちが少しでも自分らしさを感じることができるかなって思ったんです。私が当初考えていたのはそういうことで、楽曲への反応はとても温かくて、優しくて、友達が私にしてくれるような反応が返ってきました。なので、(アーティストとしては)大きな変化があったとも言えますし、(個人的には)それほど変化はなかったとも言えます。単に自分のことをもう少しだけ公表したという感じですが、いつだって居心地は良かったですよ。温かくて、面白くて、知的なファンのみんなにはいつも感謝しています。すごくありがたい存在です。それから、友人たちもいつもサポートしてくれますし、愛されているなって実感させてくれます」
“遺伝子や苗字を共有していなくても家族になれる”と歌い、あらゆる家族のあり方を肯定し祝福してくれる「Chosen Family」は、ここ日本においても、同性同士のカップルなど、現行の法制度のために結婚することができないカップルたちの希望のアンセムにもなっていると思います。日本のLGBTQ+コミュニティからのリアクションはリナさんのところにも届いていますか? また、この楽曲に込めた思いを改めて訊かせてください。
「もちろん届いていますよ。日本のファンの方々はずっとサポートしてきてくれましたし、親切にしてくれました。なので、日本へ行ってショーをしたり、ファンの方々に会ったりできていないことが本当に悲しいです。だからサマーソニックはすごく楽しみにしています。『Chosen Family』について言うと、チョーズン・ファミリー(※1)は20代の私にとってものすごく大切な考え方でした。20代の初期の頃の私はメンタルヘルスの調子がよくなくて、深刻な鬱や不安を抱えていました。なので、家から出ることもままならなかったのですが、クィアの友人たちが辛抱強く愛してくれて、携帯に面白ネタを送ってくれるなどして、私を元気づけてくれたんです。ファーストアルバムでも触れているのですが、私は家庭環境が必ずしも順調ではなくて、大変な時期もあって(※2)。私はUKに移住してきた移民一世で、自分自身と家族、新しい家族との間に文化的な違いを感じていたんです。今は私以外の誰も、UKには住んでいないのですが」
※1 血縁の繋がっていない人たち同士が、自分たちで家族のような存在になることを選んだ家族のこと。
※2 リナは父親の仕事の関係で両親とともに5歳で新潟県からロンドンに移住するも、間もなくして両親は離婚。以降は母親に育てられたのだが、経済的に苦労し、リナが15歳になるまでは母親と1つの部屋で生活していたことを公表している。リナはこうした幼少期の家庭環境について『SAWAYAMA』に収録した「Dynasty」で触れている。
「なので、私は幼少期の頃、自分は家族と違うっていう葛藤を抱えていました。自分は家族の一員ではないように感じていたんです。そういう経緯があって、近しい友人たちと出会い、一緒にいると自分を晒け出せるということに気づいた時に、『どうして彼らとは家族になれないのだろう?』と思って。孤独を感じていたり、周囲とは違うように感じたりしている人たちにとっては、それがオンラインであれオフラインであれ、繋がることができるコミュニティを見つけることが大切だと私は思っていて、それがこの曲を作ろうと思ったきっかけです。政治や社会が自分らしさを認めてくれないこの世の中で、誰かの人生を救えるかもしれないって思ったんです。特に、クィアとオープンにしている人たちがあまりいない田舎や、自分の存在を『邪魔者』扱いする法律が効力を発揮しているような環境では、コミュニティを形成する他に手段は残されていないのですから。もちろん、誰もが政治的な活動をすることはできます。自分たちにとって重要な時には投票し、抗議活動を行なうこともできますが、同時に、自分に適した日々のコミュニティがあることも大切だと思うんです。この曲はそういう現実について書きました。エルトン・ジョンのような人がこの曲に共感してくれて、デュエットしてくれたことは本当に嬉しかったです。このような曲を書くこと自体が政治的だと言えますが、私はこの曲を通じて、愛についての曲を書いていても、その愛そのものが政治的になり得るということに気がつきました」
最後に日本のファンへのメッセージをお願いします。
「いつもサポートしてくれてありがとう! 私の大切な思い出たちは全部日本でのものです。ロンドンで育ち、夏休みに新潟や東京へ行くという幼少期を送ってきたので、日本で過ごした時間はあまり多くありませんが、日本はいつだって私にとっての家のような場所でした。私の音楽を聴いて、サポートしてくれてありがとう。サマーソニックに出演するのが待ち切れませんし、近いうちに日本で自分の公演もできたらいいなって思っています」
<リリース情報>
リナ・サワヤマ
最新シングル「ディス・ヘル」
配信中
Photo:©️Thurstan Redding,ゲッティイメージズ
(フロントロウ編集部)