『トップガン』から36年が経っても…
36年越しとなる続編が公開された映画『トップガン マーヴェリック』は、前作よりトム・クルーズが主演として続投し、そのうえで次世代のパイロットたちとの交流や、彼らの活躍も描かれたことで、前作への敬意と新作としての新しさの良いバランスが取れた作品に仕上がり、世界的大ヒットを記録している。
そして本作では、ヴァル・キルマーが演じるアイスマンもカムバック。彼が登場したシーンは少しだが、マーヴェリックだけでなくアイスマンも顔を見せたことは、本作の質を高めたといえる。ヴァルは実生活で咽頭がんとの闘病を経ており、気管切開も経験。そのため、その影響は劇中でも見られたが、トムもヴァルも続編におけるアイスマンの復活を望んでいた。そしてそれは、ファンも同じだろう。
そしてこのたび、ヴァルが自身のインスタグラムに、『トップガン マーヴェリック』のアイスマンの写真を投稿。それはマーヴェリックと笑い合う様子を写した写真で、そのキャプションにはこんな言葉が…。
「36年が経った…私はまだ君の相棒だ」
マーヴェリックにもアイスマンにも、そしてトムにもヴァルにも、36年という時間のなかでは様々なことが起こった。そんな2人の間には、消えない絆がある。そう感じさせるヴァルの言葉には、心が動く。
ヴァルによると、劇中でのマーヴェリックとアイスマンの“最後のハグ”は「心から行なったもの」だったという。撮影現場で起きていたトムとヴァルの化学反応は、作品を通して観客に伝わっただろう。だからこそ、トムはヴァルとの共演について、「見てもらうしかないと思うんです。私はそれを(言葉で)表現しようとも思いません。彼はとても素晴らしい俳優で、彼がこの映画にもたらしたもの、彼が持っているパワーを見てください」と話していた。
(フロントロウ編集部)