クリス・ロックがウィル・スミスのビンタ事件に言及
今年3月に開催されたアカデミー賞授賞式で俳優のウィル・スミスから平手打ちされたコメディアンのクリス・ロックが、ケヴィン・ハートと行なっているコメディツアー「Only Headliners Allowed」のステージで、騒動について触れた。
ご存じの方も多いと思うが、授賞式にプレゼンターとして登場したクリスがウィルの妻ジェイダ・ピンケット・スミスの坊主頭をジョークにするひと幕があり、そのことに激怒したウィルが、突如、壇上にあがってクリスをビンタするという事件が起きた。それでもなおウィルの怒りは収まらず、Fワードと呼ばれる放送禁止用語を使ってクリスを罵り、アメリカではその瞬間だけ無音で放送された。じつは、ジェイダは脱毛症に悩まされており、それが理由で2021年から坊主頭にしている。その事実をクリスが知っていたかどうかは不明だが、米TMZは、“クリスはジェイダが脱毛症であることを知らなかった”と伝えている。
米Us Weeklyによると、クリスはウィルのビンタは「痛かった」と認めながらも、自分は「被害者ではない」と主張。「『言葉も痛みを伴う』と言うやつは、実際に殴られたことがないんだ」、「俺は被害者じゃない。ああ、たしかにクソ痛かった。ちくしょう。でも、次の日には気持ちを切り替えて仕事に行った。俺はかすり傷で病院に行ったりしない」などと冗談交じりに語って、観客の笑いを誘ったという。また、デス・ロウ・レコードの創設者で、現在、保護観察違反で刑務所に収監されている悪名高い実業家のシュグ・ナイトにかけて、ウィルを「シュグ・スミス」と呼ぶ場面もあったそう。
ちなみに、クリスがビンタ事件に言及するのは今回が初めてではなく、過去のショーでも、「金をもらうまでその話はしない」、「もし心配してる人がいるなら俺は大丈夫。（殴られたことによって失った）聴力はほとんど戻った」と騒動に絡めたキレッキレのジョークを飛ばしている。（フロントロウ編集部）
