インド映画『バーフバリ』のS・S・ラージャマウリ監督による最新作『RRR』が世界中で大ヒット中。ルッソ兄弟も楽しんだそう。(フロントロウ編集部)

『RRR』が世界で大ヒット!

 日本においてインド映画のなかでも1、2を争う人気と知名度を誇ると言える映画『バーフバリ』シリーズ。つっこみどころが満載でありながら、なぜだか記憶に刻まれまくり、カルト的人気を誇るが、そんな作品を撮ったS・S・ラージャマウリ監督の最新作『RRR』は、世界中で大ヒット!

 「アールアールアール」と読む本作は、インド映画史上最高額となる7.200万ドルをかけて制作され、インド国内では興行収入1位に。世界オープニング興収は5,400万ドルを記録し、北米では公開当時、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』や『アンチャーテッド』などの大作を超える快挙! さらにインドのNetflixでも最も人気の作品となり、15言語の字幕つきで世界中に配信された。

 ボリウッド作品の存在感は大きなものとなっているとはいえ、非英語圏の作品が世界的大ヒットを記録するのは難しい。そのため、ラージャマウリ監督も『RRR』のヒットには驚いたそう。Netflixのトークイベントで、『アベンジャーズ/エンドゲーム』や『グレイマン』の監督であるルッソ兄弟とオンライン対面した監督は、こんな思いを語った。

画像: S・S・ラージャマウリ監督(中央)

S・S・ラージャマウリ監督(中央)

 「(映画が)欧米から歓迎されたことに驚きました。良い物語は、すべての人にとって良い物語ですが、西洋の感性へ訴えかける映画が作れるとは思っていませんでした。自分を信じませんでした。なので、映画がNetflixで配信開始となり、人々がそれを見始め、口コミが広がり、批評家たちが良い評価を公開しだした時、イエス、とてもとても驚きました」

ルッソ兄弟も楽しんだ『RRR』の面白さ

 『RRR』は、1920年の英国植民地時代のインドが舞台。英国軍に捕らえられた村の少女を救い出す使命がある“野性を秘めた男”ビームと、イギリスの警察官で“内なる怒りを燃やす男”ラーマは、対立する立場。しかし2人は互いの素性を知らぬままに唯一無二の親友となっていく…。激動の時代で彼らが選ぶのは友情か?使命か? 家族や誇り、そして国の未来を背負った2人の友情と、壮絶な戦いの結末は…?

 世界でヒットしており、白人も登場するとなると、インド映画っぽさは減ったのかと思ってしまうが、予告編を見れば安心。予告編映像ですでに“あ、これはつっこみどころ満載のやつだ”と分かる。

 そんな本作はジョー・ルッソ監督も楽しんだそう。本作が世界中の映画好きを楽しませていることについて、「(ストリーミングサービスが)この5年間で多様性や様々な他の国の映画へのアクセスのためにしたことは、ハリウッドがこの50年でやったことよりも多いでしょう」とし、さらに作品の本質を分析した。

 「(『RRR』において)すごく素晴らしいものは、それが感情を思い起こさせるということです。さらにそれは壮観さとともに組み合わされている」

 『RRR』は日本公開も決定しており、10月21日に劇場公開!

(フロントロウ編集部)

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