ユニークなアイデアで「妊活」をサポートする、海外で話題の新鋭アイテム4選

海外発の新鋭妊活アイテム

　月経や妊娠、出産、更年期など女性のさまざまなライフステージで起こる健康課題をテクノロジーで解決するフェムテック。その注目度の高まりとともに海外で進んでいるのが、妊活アイテムの多様化。

　妊娠を目指す妊活は、もちろんカップルのうちどちらか一方だけが取り組むことではなく、パートナーとともに2人で取り組むもの。とはいえ女性の身体は母体となるため、妊活によって苦痛やストレスを感じやすいにもかかわらず、それに優しく寄り添ってサポートするアイテムの選択肢は多いとは言えない状態だった。

　そんな悩みや不便さを軽減してくれるのが、海外で注目の新鋭妊活アイテム。近年海外では、ユニークなアイデアや最先端のテクノロジーで妊活をサポートする、新発想の妊活アイテムが急増中。

　そんな発想があったのか！と驚く、注目の妊活アイテムを4つご紹介。

精液の流出を低減する子宮口カップ

　子宮口キャップの「ファーティリリー カップ（FERTI·LILY CUP）」は、オランダのRosestaMedical BV社が開発した、子宮頚部（子宮の入り口）での精液の保持を目的とした医療機器。性交渉後に女性が着用することで、精液の流出を低減し、精子が子宮頚管粘液に潜るまでの時間の確保が期待できる。

　やわらかくて曲げやすい医療用シリコーンでつくられており、装着の際に心身の負担が少なく、半年の間は再利用が可能なのが特徴。また装着したままトイレやシャワーもできるため、忙しいスケジュールの合間を縫って妊活に取り組む人、妊娠を希望してまもない人、治療を続けながら新たな方法を模索したい人などに幅広く活用できる製品となっている。

　「ファーティリリー カップ」は、フェムテック専門オンラインショップ「fermata store」にて購入できる。

息を吹き込むだけで排卵日を予測する機器

　妊活をするうえで大切な排卵日の予測。そんな排卵日予測がより正確に行なえるようにと開発されたのが、オーストリア発の「ブリーズ アイロ（breathe ilo）」というデバイス。

　「ブリーズ アイロ」の最大の特徴は、息を吹き込むことで排卵日を予測できること。ホルモンによって変動する呼気のCO2濃度を測定することで、より正確な排卵日を予測し、妊活をサポートしてくれるという。ちなみにデバイスがスマホのアプリと連動するため、排卵パターンや月経のサイクルも記録することが可能。

ブレスレット型の基礎体温トラッカー

　近年国内外で増えているのが、スマホのアプリと連動した妊活サポートデバイス。その多くは体温計型であるなか、一線を画すのがブレスレットタイプのデバイス「エイバ（Ava）」。

　アメリカで開発された「エイバ」は、呼吸数や心拍数、体温など、生殖ホルモンに関連して変動する9項目を監視するセンサーがついたブレスレット。手首に巻いておくだけで、妊娠可能期間を高い精度で分析し、知らせてくれる。

妊活向けの潤滑剤

　アメリカ発の大人気フェムテックブランドであるLOLAの「ファティリティ フレンドリー ルブリカント（Fertility Friendly Lubricant）」は、妊活したい人のためにつくられた潤滑剤。

　「ファティリティ フレンドリー ルブリカント」は、精子の生存と活発な運動を維持するための最適なpHバランスで、精子をフィニッシュラインに導くのをサポート。それでいて低刺激性かつ天然成分でつくられていて、婦人科医の推奨も得ている。ちなみに妊活に特化した潤滑剤は、日本でもいくつかのメーカーから販売されている。

　海外で注目を集める新鋭妊活アイテム。「ファーティリリー カップ」を除き、現在日本では購入できないものの、日本でも注目されている製品が多いので、今後上陸する可能性もあるかも。（フロントロウ編集部）