人気トーク番組の司会者として知られるジェームズ・コーデンがレストランを出禁になった騒動で、ジェームズが店員に対して「嫌味で失礼な発言」をしたことを認め謝罪した。(フロントロウ編集部)

ジェームズ・コーデンがレストラン出禁騒動で謝罪

 ニューヨークにある人気レストラン「Balthazar(バルタザール)」の従業員に失礼な態度を取ったとして、オーナーのキース・マクナリー氏から“出入り禁止”を言い渡されたコメディ俳優のジェームズ・コーデンが、自身が司会を務めるトーク番組『The Late Late Show(原題)』で自身の非を認め謝罪した。

 マクナリー氏によると、ここ数ヵ月のあいだにジェームズがバルタザールの店員と揉める出来事が2回あり、そのときのジェームズの店員に対する態度が限度を超えていたため出入り禁止にすることを決めたという。その後、ジェームズからマクナリー氏のもとに直接謝罪の連絡があったため、一旦、処分は取り消しとなったものの、ジェームズが米The New York Timesのインタビューで「自分は何も間違ったことはしていない」と発言したことで、沈静化したはずの騒動が悪化する事態に。

 つい先日、放送された『The Late Late Show』の冒頭で、「先週、私が飲食店を出禁になったという話がありました。その件について、ツイッターあるいはインスタグラムで触れることも考えましたが、こういうときはいつも『Keep calm and carry on(慌てず、やるべきことを続ける)』というイギリス的な態度(※ジェームズはイギリス人)を取るようにしています。どうせ自分のことが書かれた記事が世に出るのだから、絶対に文句は言いません」と語ったジェームズは、続けてバルタザールで起きた出来事についてこう説明した。

 「数週間前、私は友人らと一緒にニューヨークを訪れました。そして、間違いなく私のお気に入りのレストランのひとつであるバルタザールに朝食を食べに行きました。私たちは席に着き、注文をしました。事前に、妻は重度の食物アレルギーを持っていることを説明しました。しかし、みんなが注文した食べ物がテーブルに運ばれるなか、妻はアレルギーのある食べ物を渡されたんです。幸い、食べる前に気づいたので、(作り直してもらうために)送り返しました。そこまではすべて順調だったんです。しかし、3回にわたって間違った食べ物がテーブルに運ばれてきたとき、 その場の勢いで、『自分で作ったほうがいい』と嫌味で失礼な発言をしてしまいました。そして、私はその発言を深く後悔しています」 

画像: ジェームズ・コーデンがレストラン出禁騒動で謝罪

 妻の食物アレルギーのこともあって、考えなしに言葉を発してしまったと釈明したジェームズは、自分も過去にレストランで働いていたのでその大変さはよくわかるとして、「サーバーの大変さはよくわかります。私は何年もレストランでシフト勤務をしていました。その仕事をする人を尊敬し、大切に思っています。そのレストラン(バルタザール)のチームは本当に素晴らしく、それがそのレストランを好きな理由でもあります。そのレストランのマネージャーとサーバーは素敵な人たちで、お詫びとしてシャンパンを4杯持ってきてくれたのですが、私たちは『そんなの必要ありません。いりません』と突っぱねてしまいました」と述べた。

 続けて、The New York Timesのインタビューで「自分は何も間違ったことはしていない」と発言した理由について、「私は叫んだり、席を立ったりしなかったし、誰かの名前を呼んだり、軽蔑的な言葉を使ったりもしなかったからです。だから、自分は何も悪いことはしていないと思っていました。でも、本当はしてしまったんです。私は失礼な発言をしました。そして、それは間違っていました。不必要な発言でした。サーバーに失礼なことをしました」と語り、反省の色を見せた。

 また、オーナーのマクナリー氏は出禁騒動のきっかけとなった2つの出来事について、どちらも最近起きたことだと言っていたが、ジェームズはそのうちのひとつは2014年に起きたことだと考えていると付け加えた。

レストランのオーナーがジェームズの謝罪を受け入れる

 続けて、オーナーのマクナリー氏に謝罪の電話をしたときのことを振り返ったジェームズは、「オーナーにも言いましたが、自分が誰かを怒らせてしまったことが嫌なんです。決してそんなつもりはなかったんです。私はあのレストランが大好きだし、そこで働く人たちも大好きです。もし、また入店させてもらえるようになったら、ニューヨークに行って直接謝りたいです。絶対にそうしようと思っています」という言葉で最後を締めくくった。

 なお、ジェームズの思いはマクナリー氏にもしっかり届いたようで、番組放送後、マクナリー氏は「最後の言葉」と題したメッセージをインスタグラムに投稿。

 「昨晩、ジェームズ・コーデンが自身の番組でバルタザールをめぐる騒動について深く謝罪しました。真の男でなければできないことです。私は過去にコーデンよりずっと悪いことをしましたが、私には謝るだけの器がありませんでした。そういった理由から、コーデンに対する出入り禁止命令を解除し、代わりに自分に出入り禁止を課そうと思います。自分をバルタザールから2週間出入り禁止にします」と、ジェームズへの出禁処分を取り消すことを明言した。(フロントロウ編集部)

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