『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』や、愛する人を失った悲しみについて、チャドウィック・ボーズマンの妻シモーネ・レッドワード・ボーズマンが語ったこととは。(フロントロウ編集部)

シモーネ・レッドワード・ボーズマンの言葉

 2018年に公開され、その文化的背景から映画史に残る作品である『ブラックパンサー』の続編『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が、ついに公開された。

 前作およびMCU作品でティ・チャラ(ブラックパンサー)を演じたチャドウィック・ボーズマンが、2020年8月28日にがんによって急死。一般のみならず、ほとんどの関係者も闘病していたことを知らされていなかったため、衝撃が走った。プライベートでも深く慕われていたチャドウィックの死は続編制作にも困難をもたらしたが、ライアン・クーグラー監督や、劇中の妹シュリを演じたティーシャ・ライト、ラモンダ女王を演じた母アンジェラ・バセットなどの尽力により、見事な作品が完成した。

 1作が丸ごとチャドウィックへの哀悼の意を示した作品となっていると言っても過言ではない本作だが、現実に家族としてチャドウィックの死という大きな苦しみを経験したのは、妻であるシモーネ・レッドワード・ボーズマン。2019年にチャドウィックと極秘裏に結婚していたシモーネが、『ワカンダ・フォーエバー』について、本作のプレミアで米ETに語った。

画像: シモーネ・レッドワード・ボーズマンの言葉

 「あのスタッフたちが、この物語を、『ブラックパンサー』シリーズを続けるファミリーでありチームだったことに幸運を感じています。ライアン以外に誰が成し遂げられたか分かりません。言葉になりませんが、彼が私に電話をかけてきて、“これについてどう感じる?”と聞いてくれた時には涙を流しました。そして彼は、悲しみの現実を反映するとても美しい仕事を成し遂げたと思います。それはどこかへは行きませんが、世界では他のことが起こっていて、私たちはただ横になり、仕事を止めるということはできません。私たちは進み続けなければいけない。彼はカメラが回っている時にも回っていない時にも、それをやり遂げ、皆さんはそれを見ることになる」

 残された者たちは、進み続けるしかない。それは劇中でも描かれたことが、シモーネや制作陣も、続編を作ることで前へ進んだ。チャドウィックの死から約2年2カ月が過ぎたが、悲しみを抱えるということについて、彼女はこう語った。

 「悲しみは人生とともに続く闘いで、どこかへ行くこともなく、自分の中に入り込み、住みつき、“慣れて”と言ってくる。そして、乗り越えられることはないと思うんです。ただ続けるしかない。今、自分にくっつくその重みを運ぶことを学ぶ。時にはより重く、時には軽く感じるけれど、その軽さすら重く感じる。複雑なことです。しかし私はベストを尽くそうとしていて、太陽はのぼり、私たちは進み続けなければいけない」

 チャドウィックの死への悲しみ、哀悼、そして残された者に出来ることを描いた『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、全国の劇場で見ることができる。

(フロントロウ編集部)

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