『クリード3』で監督デビューを果たしたマイケル・B・ジョーダンが、『はじめの一歩』からインスピレーションを得ていたことを明かした。(フロントロウ編集部)

『はじめの一歩』がボクシング映画に与えた影響

 シルベスター・スタローンが主演を務めた映画『ロッキー』シリーズに登場したアポロ・クリードの息子アドニス(ドニー)を主人公にしたスピンオフシリーズの『クリード』。ロッキーがドニーの師匠となった1作目では、主演のマイケル・B・ジョーダンとシルベスターが師弟関係を築き、『フルートベール駅で』でマイケルとタッグを組んだライアン・クーグラー監督が、2人の姿を撮った。

 その後2作目が2018年に全米で公開され、2023年に3作目が公開予定。最新作では、ドニーと一緒に育ったダミアンが18年ぶりに彼の前に姿を現し、対立する。じつはドニーには、誰にも言えない過去があった。彼は自分自身と対峙し、過去を背負い、立ち上がる…。

 そして本作は、じつはマイケルの監督デビュー作でもある。『ロッキー』シリーズで初めてシルベスターのロッキーが不在となる作品となったが、物語制作にはマイケルの友人でもあるクーグラー監督も携わり、期待は高い。

 そんな本作には、じつは日本の超有名マンガの影響があるそう。マイケルが英Total Filmに、こう明かしている。

 「『はじめの一歩』といったボクシングのアニメで、リングに上がったキャラクターたちの内面で何が起こっているのかという物語が本当に好きなんです。それらの(リング上での)シーンで、ドニーとダミアン両方の心の旅を見られることは、僕にとって非常に重要でした。そしてアニメは、もちろんインスピレーションの1つでした」

 1989年から連載が続く、森川ジョージによる超ロングランマンガの『はじめの一歩』。そのアニメ版に、マイケルは影響を受けたという。マイケルといえば、大のアニメ好きで有名。これまでにも『NARUTO -ナルト-』や『ドラゴンボール』、『幽☆遊☆白書』や『HUNTER×HUNTER』への愛を語ってきた

 前作『クリード 炎の宿敵』については、「僕は日本文化の大ファンなんだ。たくさんアニメを見て育った。日本のアニメが描いているのは、家族だ。家族や絆、約束、“アンダードッグ”(勝ち目のない人)が頑張ることをとても大事にしている。それらはすべて、『クリード』シリーズの中でアドニスが体現していることだと思う」と話し、『クリード』と日本のアニメで似ている点を語っていたが、自分が監督した3作目ではさらに踏み込み、『はじめの一歩』からインスピレーションを得ることにしたよう。

(フロントロウ編集部)

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