ブレインフードとは?
近年国内外でフォーカスされている、脳科学を活用したテクノロジーやサービスを指すブレインテックという言葉。脳の動きに注目することで、健康や睡眠の改善などをもたらす技術が脚光を浴びている。
そんななかもうひとつ話題を呼んでいるのが、脳を活性化させて健康に保つ効果が期待できる「ブレインフード」。海外では、ブレインフードが一大トレンドとして注目を集めていて、多くのメディアでブレインフード特集が組まれている。
ブレインフードと呼ばれる食品は、基本的にはこれまでも親しまれてきた食材がほとんど。食べることですぐに何か大きな変化を感じられるものではないものの、意識的に摂取し続けることで健康的な脳の状態がキープしやすくなるという。
ブレインフードとはどんなものがあるのか、医師が教えるオススメのブレインフードをご紹介。
葉物野菜
代表的なブレインフードだと言われているのが、ケールをはじめとした葉物野菜。
医師のウェンディ・バジリアンは、「ケールやほうれん草などの葉物野菜には、葉酸、ビタミン K、ルテインなどの栄養素が豊富に含まれており、脳の認知機能低下を防ぐ働きが期待できます」と米Oprah dailyで説明。サラダやスムージー、ケールチップスなどで積極的に取り入れるよう勧めた。
魚類
鮭や鯖、鮪、にしんなどの魚は、日本の食卓でもおなじみの食材だけれど、じつはブレインフードでもある。
バジリアン医師は、「オメガ3脂肪酸が豊富な魚をたくさん食べることで、集中力や記憶力の向上が期待できます」と明かした。サプリメントなどでオメガ3脂肪酸を取り入れるのもOKだけれど、できるだけ食品から摂取するのがベターだそう。
クルミ
ヘルシーなおやつとしても人気のナッツには、ブレインフードと呼ばれるものも多い。中でもとくにオススメだと言われているのがクルミ。
なぜならクルミは、ポリフェノール、トコフェロール、オメガ3脂肪などの栄養素が豊富で、脳機能をサポートしてくれるからだという。
ブルーベリー
スーパーフードであり、目にもよいイメージがあるブルーベリーは、脳のために取り入れたいメリットもたくさん。
バジリアン医師は、「ブルーベリーにはアントシアニンが豊富に含まれており、認知機能の向上や神経伝達のサポートが期待できます」と説明した。ちなみにブルーベリーには、腸内環境を整えるプレバイオティクスも豊富に含まれていて、脳腸相関※によっても脳によい影響を与えてくれるそう。
※脳と腸が互いに密接に影響を及ぼしあうことを示す言葉
海外で注目を集め一大フードトレンドとなっているブレインフード。身近な食品ばかりなので、気になる人はぜひ参考にしてみて。(フロントロウ編集部)