専門家が教えるトレッドミルのベストな取り入れ方
有酸素運動用のマシンの王道といえばトレッドミル。ルームランナーやランニングマシンとも呼ばれるトレッドミルは、トレーニングジムでも必ずと言っていいほど見かける定番のマシンであり、ホームジム用のマシンとしても大人気。
そんなトレッドミルを使うときに気になるのが、効率のよい取り入れ方。速度や傾斜などがカスタマイズできるトレッドミルは、どう取り入れるかによってカロリーの消費量が大きく異なり、結果的に脂肪燃焼の効率に差がつく。
しっかり脂肪を燃焼するにはどうしたらいいのか、専門家のアドバイスをご紹介。
できるだけ傾斜レベルは高めに設定
トレッドミルを使ってカロリーをしっかり消費したいなら、もっとも重要なのが傾斜。歩く場合でも走る場合でも、傾斜のレベルは高めに設定することが大事だという。
マサチューセッツ州にあるフィットネスジム「Equinox Chestnut Hill」でトレッドミルを使ったグループレッスンを指導するトレーナーのアンジェラ・ルービン氏は、「たとえ低速でも、傾斜を増すだけで心拍数はぐんと上がりやすくなり、カロリーの消費効率もアップします」と米Shapeで説明。
ルービン氏によると、7%以上の傾斜にするのがオススメだという。ただしヒザに負担がかかる可能性があるため、痛みがある場合などはより低いレベルに調整するようアドバイスした。
歩幅を大きくする
カロリーを消費するためにじつは大切なのが、歩幅の大きさ。ルービン氏は、「トレッドミルを使うとき、落下を恐れて小さな歩幅で歩いたり走ったりしている人が多いですが、できるだけ動きを制限せずに歩幅を大きくするほうが効率よく消費できます」と話した。
そのためには立つ位置も大切だそうで、トレッドミルのベルト上の前のほうに立つと動きが制限されることがあるため、極力真ん中に立つことを癖づけるようアドバイス。
手すりを持たずに腕を振る
トレッドミルを使うときには、前や横にある手すりを持つと楽に感じるもの。でもカロリーを効率よく消費したいなら、手すりは持たないほうがベター。
ルービン氏は、「手すりを持って行なった場合、脂肪の燃焼効率も悪くなります」と説明し、できるだけ腕を大きく振りながら歩いたり走ったりするよう勧めた。ちなみに手すりを持って行なった場合、姿勢が猫背ぎみになりやすく首や肩、腕に負担がかかりやすいというデメリットもあるそう。
トレッドミルで効率よくカロリーを消費する方法。せっかく取り入れるなら、ぜひトレーナーのアドバイスを参考にしてみて。(フロントロウ編集部)