のんびり屋でちょっとドジなキャラクターとして知られるグーフィー。シングルファーザーとしてちょっぴり反抗的な息子を育て上げたベストファーザーだった。(フロントロウ編集部)

マックス(グーフィー・ジュニア)の母はどこへ?

 1950年代の短編作品にグーフィー(ミスター・ギーフ)の妻として登場したミセス・ギーフだが、じつは、一度も顔が画面に映ったことはない。声が聞こえたこともあれば、椅子に座る後ろ姿から赤髪であるのが見えたこともあるが、顔は一度も映ったことはないのだ。

 そして前述のとおり、1990年代の『パパはグーフィー』では完全に不在となった。

 グーフィーの妻の所在については長年ファンの間でさまざまな説が囁かれており、「グーフィーが『パパはグーフィー』のなかで『ママはお星さまと一緒にいるんだよ』と言った」という死亡説が有名だが、このようなシーンはなく、このエピソードは都市伝説のよう。

 さらに一部のファンの間では、ミセス・ギーフの不倫説もある。1953年の短編作品『Father's Day Off』で、ミセス・ギーフの留守中にグーフィーが会社を休んで代わりに家事育児をするのだが、この時、牛乳を届けにきた業者の男性が玄関を開けたグーフィーに突然口づけをするというシーンがある。グーフィーはカメラに向かって「ヨーロッパ風だね。ふふ」と笑うのだが、これは、ミセス・ギーフと不倫していた業者の男性がグーフィーをミセス・ギーフだと勘違いしたのではというウワサがある。

 そうなると、不倫の末に離婚した、というのがあり得る展開になるが、『パパはグーフィー』でマックスが母親と交流するシーンは電話を含めて一切ない。もしもミセス・ギーフが生存していたら、グーフィーとは絶縁していたとしても、母と子どもの関係は続くはずだが。

 ミセス・ギーフの所在については公式も“分からない”としており、現在は削除されてしまっているが、Disney Guest ServicesのQ&Aのなかでこう答えたことがある。

 「架空のキャラクターであるため、実際にバイオグラフィーがあるわけではなく、スクリーンに映し出されるものだけで判断するしかないです。マックスの母親が誰なのか、“グーフィー夫人”はどこに行ったのか、いつかまた映画やテレビ番組で説明されるかもしれないですが、そのときまで明確な答えはないのです」

(フロントロウ編集部)

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