エヴァ・グリーンの主張
一方でエヴァは、自分はプロデューサーたちに“要求”はしておらず、「私は提案をしていました。そしてそれは、映画の質を守るためでした。それらは提案であり、もちろんプロデューサーたちはNOと言っても良かったのです」と反論した。
そして彼女は、制作現場が「カオス」な状況であったと証言。スタッフの数や、スタントの訓練が足りておらず、撮影スタジオの制作事務所はもぬけの殻になっていたという。
「想像上だけの映画のようでした」と話す彼女は、「いまだにこの奇妙な状況に混乱している」と話した。
『007』共演者、ダニエル・クレイグの名前も飛び出す
エヴァはプロデューサーの1人と折り合いが悪かったよう。彼女がメッセージの中で「悪魔」と呼んだ人物は、予算を減らし、実際のロケーションでの撮影ではなく、スタジオでの撮影に切り替えるよう指示していたため、彼女はプロジェクトから降り、そのプロデューサーとは一緒に働かないと言ったこともあったという。
この出来事についてエヴァは、『007 カジノ・ロワイヤル』で共演したジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグの逸話を例として話した。彼は2015年に、またボンドを演じるくらいなら手首を切るほうがマシだとコメントしたが、その後2021年公開の『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』でも引き続きボンド役を演じた。彼女もプロジェクトを降りると言ったことはあるが、物事は必ずしもその通りに進むわけではない。
法廷の状況もカオスに
エヴァとWhite Lanternの裁判は、法廷の雰囲気が悪いと米Varietyが伝えている。
双方の弁護士がお互いに強い態度を取っているそうで、裁判の4日目には、エヴァのエージェントが弁護士団に何かを囁いていたところ、White Lanternの弁護士は「目撃者が証拠を提示している時には、コリアー氏は声を出さないでいただけますか」ととげとげしく言ったという。
またエヴァも、法廷の雰囲気が「とても張り詰めている」と言ったそう。さらにメッセージで使われていた言葉について、相手方の弁護士から説明を求められた時に、苛立った様子で「言葉、言葉、言葉」と返したという。
(フロントロウ編集部)