イギリスの大学生が、最終学年のレポート課題をAIのChatGPTに書かせて提出。その結果は…?(フロントロウ編集部)

 しかしこれで落第になってしまっては意味がない。果たして結果はどうだったのか?

 なんと、ChatGPTが書いたレポートは合格! 良い成績ではなかったそうで、2:2の結果だった。とはいえイギリスの大学における成績は、1st、2:1、2:2、3rd、落第の順番なので、3rdでもないのは驚きかもしれない。

 講師によると、レポートの文章がAIによるものかどうかは明確ではなく、ただ“怪しくはあった”という。「このレポートには参照がない。とても一般的。何も深くまで追求していない。理論的ではないし、コンセプトが上級でもない」とのこと。しかし、「レポートの内容は、私の授業に出たことがある誰かが書いたものでありえる。内容については、最も酷いというわけではない」うえに、文章の言葉も「良く適切」だったため、不真面目な生徒が書いたものだと言われれば信じただろうという!

画像2: ChatGPTが書いた論文の質はどれほどなのか?

 ChatGPTの性能の高さを感じさせる事例だが、教員にとっては対策を講じなければならない面倒なツールが増えてしまったとも言える。しかしじつは、ChatGPTは生徒による不正を暴くことにも使える。

 アメリカに住む2人の大学教授は米Business Insiderのインタビューで、AIで書かれたと思われるレポートをChatGPTで検査し、それがAIによって書かれたものであるという結果を得た。その後生徒と話し、生徒たちはAIの使用を認めたという。1人は落第となり、2人は1からレポートを書く機会が与えられたという。

(フロントロウ編集部)

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