『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』でハンとデッカード・ショウには何かが起こるのか? ハンを演じるサン・カンが明かす!(フロントロウ編集部)

監督降板で、最終章は当初の脚本から変更

 しかし、『ファイヤーブースト』については少し気になる点もある。

 シリーズの3作目から6作目、そして9作目の監督であり、最終章でもメガホンを取る予定だったジャスティン・リン監督が、撮影開始から数日で降板。クリエイティブ面で折り合いがつかなかったことや、ドミニク役のヴィン・ディーゼルと上手くいかなかったことが理由にあると見られる。

 リン監督は現在の『ワイルド・スピード』を形作ることに大きく貢献した1人であり、ハンを連れ戻した人。ハンを殺した(と思われていた)デッカードがシリーズの人気キャラクターとなり、スピンオフ映画の主人公にまでなるという状況にはファンから批判があり、「Justice for Han(ハンに正義を)」というハッシュタグが誕生するほどだったのだが、監督はこれらの声や、ハンの今後について、2021年にこう語っていた。

 「Justice for Hanは、ハンが帰ってきて、僕たちが前に進む時に、僕たちが彼をどう扱うかということ。これについて探ることや荷ほどきをすることは間違いなく多くあるし、あのシーンは単に瞬間的なものにすぎない。僕は観客とシェアしたかったんだ、まだまだこれから起こることがあるということを」

画像: 監督降板で、最終章は当初の脚本から変更

 しかしそんなリン監督が降板となり、ルイ・レテリエ監督がその後を継いだ。『トランスポーター』シリーズや『グランド・イリュージョン』などで知られる彼はEsquire Middle Eastのインタビューで、監督を依頼された当初は終盤のストーリーの立案を依頼されていたのだが、ラストを書き上げると、それに合わせてすでに決まっていた冒頭も書き直す必要が出てきて、その結果、予定されていた中盤も変わり、結果的に丸々1 本の映画をフルで仕上げることになったと、その苦労を明かしている。

 監督が代わるだけでも作品には影響があるが、脚本も急ピッチで変更されたとなると不安はあるが、『ファイヤーブースト』はどのような作品になっているのだろうか。

 『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』は、2023年5月19日に劇場公開!

(フロントロウ編集部)

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