そもそも、コラーゲンとは?
コラーゲンとは、皮膚や骨、血管、髪の毛などに含まれるタンパク質のこと。タンパク質は人体を構成する重要な成分のひとつで、なかでもコラーゲンは、身体でつくられるタンパク質の約30%を占めている、とても重要な存在。

また、コラーゲンは肌の土台である「真皮」の主成分で、肌の内側からハリや弾力を保ち、乾燥を防ぐ役割も担っている。
美肌に効果的なコラーゲンの種類は?
一方で、コラーゲンと一言にいってもさまざまな種類があるため、健康維持や美容など用途に合わせて使い分けるのが良いそう。
英ロンドンで活躍する皮膚科医で医療美学の専門家であるエリフ・ベナー博士は、「人の体内には29種類のコラーゲンが確認されており、大きく分けてI型、II型、III型に分類されます」と英Glamourで話し、続けて「コラーゲンI型は圧倒的に多く、皮膚の弾力性と強さに大きく関わっています。コラーゲンII型は主に軟骨に分布し、コラーゲンIII型は皮膚、血管、内臓に多いとされています」と説明。

そのため、美肌づくりのためにコラーゲンを摂取したい場合は、「コラーゲンI型」と「コラーゲンIII型」を優先的に取り入れると効果が実感しやすいそう。
コラーゲンはパウダーとサプリ、どっちがいい?
コラーゲンには「パウダー」「サプリ」「ドリンク」など色々な形状があるけれど、ベナー博士いわく、基本的には自分の好みに合わせて選んでOK。

ベナー博士は、「コラーゲンの形状には、粉末、タブレット、錠剤、液体などがありますが、どの種類を選ぶかは完全に個人の自由です。コラーゲンの有効性には、とくに大きな違いはありません」とコメント。
たとえば、自分で料理を作ることがほとんどない人は、手軽に摂れるコラーゲンサプリメントが便利。よく料理する人は、食べ物や飲み物に混ぜて摂取できるコラーゲンパウダー、よく運動する人はプロテインと一緒に摂取できるタイプなど、自分のライフスタイルに合わせて選ぶのが良いそう。
コラーゲンを摂取するベストはタイミングは?
ベナー博士によると、コラーゲンはいつ摂取しても問題ないけれど、効果を最大限に引き出したい場合は、朝食の30分前に飲むのがおすすめ。空腹状態で摂取することで、よりコラーゲンの吸収率がよくなるのだとか。

それよりも大切なのは、コラーゲンを継続的に摂り続けること。コラーゲンは代謝にかかる時間が長く、効果を実感するまでに時間がかかるため、自分は忘れづらい時間帯に摂取するのがオススメだともアドバイスした。
健康維持や美肌づくりのために欠かせないコラーゲン。どれを選べばいいか迷っている人は、ぜひプロの意見を参考にして上手にコラーゲンを日々の生活に取り入れてみて。(フロントロウ編集部)