2009年公開のホラーの名作『エスター』の前日譚で“ファースト・キル(初の殺し)”が描かれる映画『エスター:ファースト・キル』(劇場公開中)。本作では、1作目の撮影当時は10歳だったイザベル・ファーマンがエスター役を再演! 新作の撮影時は23歳だったイザベルはどのようにして少女を演じたのか? 1作目では子役、新作ではプロデューサーも務めるイザベル・ファーマンにフロントロウ編集部が取材した。
画像: イザベル・ファーマン

イザベル・ファーマン

2009年の『エスター』が公開してから10年超、前日譚(エピソードゼロ)である『エスター ファースト・キル』が作られることになった経緯を教えてください。

イザベル・ファーマン:1作目の脚本を書いたデヴィッド・レスリー・ジョンソンに私から連絡して、2019年にお茶をしたんです。当時はリブート作品が多く作られていて、ファンからの要望も多かったので、続編を作る予定はないかと聞いたら、実はもう脚本が存在するのだと言うのです! 送られてきた脚本は素晴らしくて、ひねりのある展開でした。でも、需要が足りないと感じたため保管してあったようです。ちょうどその頃、迎え入れた養子が子どもだか大人だか分からないという、『エスター』を実話にしたような事件がアメリカで大ニュースになっていて、人気トーク番組『ドクター・フィル』でも取り上げられました。だからこそ、今がその時だとプッシュし、制作に至ったわけです。

続編を作るとなった時、最大の問題は、10歳のエスターを演じるのは成人である私であるべきかということでした。私自身はやりたかったけど、そもそも可能なのか? 配給会社もプロデューサーもそこを気にしていましたが、ウィリアム・ブレント・ベル監督が私を信じてくれて、私がエスター役を演じられることをみんなに証明するためにカメラテストをしてくれたんです。それがみんなを納得させる結果になりました。

画像: 今作では、6歳で行方不明となった娘エスターを探すオルブライト家の一員となるのだが…。

今作では、6歳で行方不明となった娘エスターを探すオルブライト家の一員となるのだが…。

エスターは極悪人であることは間違いないですが、一方で、同情してしまうホラーキャラクターでもあります。今作の展開はとくにそうですが、エスターが求めるものとは何なんでしょう?

イザベル・ファーマンエスターは愛を求めています。彼女は自分の家族が欲しいんです。確かに、そのために他人の家族を乗っ取ろうとします。それは最善の行動とは言えません。でも彼女はそのやり方しか思いつかないのです。人間って、自分で自分を愛せないと誰からも愛してもらえないですが、彼女はその部分に向き合おうとしません。人を操ろうとするのに、実は自分に自信がない。彼女が現実にいたら、『あなたはすごいよ。才能あるし、絵もうまいし、頭が良い。自分の立場が悪くなることはやめなよ。誰かの子どものフリをしなくても、愛してくれる人がいるよ』って言いたくなると思います。

ただ、そんな彼女の複雑さこそが観客を惹きつける魅力だと思います。『エスター:ファースト・キル』が前作と違う魅力は、前作では彼女の本性が最後に暴かれましたが、今作ではみんなが彼女の本性を最初から分かっています。だから、彼女がなぜあのような行動を取っているかという理由の部分にフォーカスできたのです。観客は、彼女の魅力に惹きつけられ、彼女を応援する気持ちになります。悪役を応援できる映画ってあまりないので素晴らしいですよね。

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