2023年エミー賞ノミネートの呼び声が高い新作ドラマ『BEEF/ビーフ』。批評家から絶賛されている本作が、性的暴行騒動の渦中にいる。そして告発を受けた役者のその後の行動が、さらなる炎上を招いている。(フロントロウ編集部)

エミー賞の呼び声も高い『BEEF/ビーフ』

 A24が制作して、2023年4月6日からNetflixで配信されているドラマ『BEEF/ビーフ』。

 本作は、業績不振に悩む工事業者のダニー(スティーヴン・ユァン)と、億万長者になる契約を結ぶ寸前の起業家エイミー(アリ・ウォン)が、運転中のいざこざであおり運転をし合ったことから、壮絶なビーフ(不仲)が幕開けるドラマ。

 社会的階級の差、世代間トラウマ、ジェンダー差、モラル、メンタルヘルスなど多様なテーマを取り上げる本作は、韓国系、ベトナム系、日系と、多様なルーツを持つアジア系たちが登場し、それぞれの文化的・歴史的背景がストーリーに色を加えていることでも画期的な作品。ただ一方で、これまでにないレプリゼンテーションがありながらも、人生への怒りやプレッシャーという万国共通なテーマを扱っているため、すべての人に共感できる作品に仕上がっている。

 ロッテントマトでは批評家スコア98%となっている『BEEF/ビーフ』。Netflixは2023年9月のプライムタイム・エミー賞のリミテッド/アンソロジー部門に本作を申請しており、絶対するべきではない暴挙をしまくるのに悪人には見えないリアルな演技を見せる、スティーヴンとアリのエミー賞初受賞も期待されている。

This article is a sponsored article by
''.