飛行機のリクライニング問題は世界共通
日本でもたびたび議論になる新幹線や飛行機のリクライニング問題。最近増えている座席が前にスライドするタイプのシートはうしろの席の人に気を使わずに済むが、従来の背もたれを倒すタイプのシートはうしろの席の人の迷惑になることもあるため、倒すのを我慢する、あるいは了承を得てから倒すという人も多いのではないだろうか。
海外でもリクライニングをめぐるトラブルはあるあるで、つい最近も、「前の乗客が席を倒そうしたけど、私の足が長すぎて膝にあたってしまい倒すことができなかった。わざとやっていると疑われて、追加料金を払って広い座席に座るべきだとかあれこれ文句を言われた。これまで問題になったことはなかったけど、前の人がリクライニングできるように、私は追加料金を払って足元の広い座席に座るべきなんだろうか?」という米掲示板のredditの書き込みが議論を巻き起こした。
上の書き込みをした人の場合はわざとではないが、“前の人に席を倒されたら嫌”というのは世界共通のようで、先日、オーストラリアのラジオ局Novaの番組『Fitzy & Wippa(原題)』に電話出演した一般女性はこんな対抗策を明かしている。
「エコノミーに乗ると、前の席の人がうしろの席の人のことをまったく考えもせず、背もたれを目いっぱい倒してくることがあります。上部にエアコンの吹き出し口があるのを知っていますよね?(エアコンの風が当たる位置を)調節することができるので、相手の顔に当たるように調節して、風量を全開にしています」
女性によると、前の席の人に与えられた選択肢は「背もたれを倒したままエアコンの風を我慢する」か「背もたれを元に戻す」の2つ。これを聞いたラジオパーソナリティーは、「素晴らしいね。(相手は)文句を言うこともできないだろう」と感心した様子だった。
なお、ネットでは女性のやり方を「天才的」などと支持する声があった一方で、前の人には座席を倒す権利があるため、やりすぎだという指摘や何らかのトラブルに発展することを懸念する声もあった。(フロントロウ編集部)