インド出身で、現在はハリウッドで活躍するプリヤンカー・チョープラー。ボリウッドで活動していたころ、“非人間的”な扱いに耐えられずにお金を突き返して撮影を降りた経験について明かした。

女性軽視の監督にお金を突き返して現場を去る

 2000年に行われたミス・ワールドの優勝者で、映画『マトリックス レザレクションズ』などへの出演で知られる俳優のプリヤンカー・チョープラーは、ハリウッドに活躍の場を移すまでは出身地インドの映画業界、通称ボリウッドで活動していた。そんな彼女が米The Zoe Reportのインタビューで、キャリア初期に経験した「女性軽視」に直面した経験について語った。

画像: 女性軽視の監督にお金を突き返して現場を去る

 約20年前、初めてボリウッドで映画に出ることになった時、スパイ活動をする役を演じることになっていたプリヤンカー。潜入先の男性を誘惑するために服を脱ぐシーンがあり、彼女は重ね着がしたかったそうだが、監督は「いや、彼女の下着を見る必要がある。そうでなければ、この映画を誰が見にくるんだ?」と言い放ったという。

 さらに酷いことに、監督はプリヤンカーがいる前で、彼女ではなくスタイリストに対してこの発言をしたそう。彼女は人間扱いされていないと感じ、「私は利用される以外に何もなく、私の能力は重要ではなく、私がどう貢献するかは重要ではないと感じた」という。

 監督のこの女性軽視的な言動を受けて、「毎日彼(の顔)を見るなんて無理」と思ったプリヤンカーは、撮影開始からわずか2日間で役を降板することを決意。それをするために、役の降板でかかる費用を制作会社に自身で支払ったという。

 プリヤンカーは以前にも、ボリウッドで女性俳優が受け取れるギャラは男性の10分の1であることを明かすなど、映画界における女性の権利について多く問題提起してきている。その理由は、自分が経験してきた女性差別を次世代になるべく残さないため。

 2017年にはEntertainment Tonightにて、「私は決して妥協しません」としたうえで、「次の世代を楽にするためには、私のような人間や他の多くの女性たちの存在が必要なのです」と語った。(フロントロウ編集部)

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