アルバムでは幅広いアーティストとコラボしています。彼らからはどのようなインスピレーションを受けましたか?
マイケル:若いアーティストたちとの作曲やプロデュースを通じて、そのアレンジや彼らの手法からインスピレーションを受けました。私としては、そこによりクラシックなアレンジやメロディ、歌詞を加えたいと思っています。時間を超えて、何年にもわたって力強いメッセージを持ち続けられるようなものを。
コラボレーターたちには新鮮なものを持ち込んでもらうことを望んでいます。彼らは日頃から、最先端のソングライターやアーティストたちと仕事をして、最先端のアレンジや楽曲、作品に触れているわけですから。とはいえ、彼らはそのようにフレッシュなものを探し求めているわけですが、(私の作品に)フィットするものでなくてはなりません。単に“新しさ”と“古さ”を組み合わせただけのものになってはいけません。曲として整っていて、大衆にアピールできるものである必要があるのです。今作ではそれがかなりうまくいきました。多くのライターたちと、チームとしてすごくうまく機能したのです。
コラボレーションといえば、2010年に「Murder My Heart」でブレイク直前だったレディー・ガガとコラボしたこともありました。この時のことで今でも印象に残っている思い出などはありますか?
マイケル:レディー・ガガのことは大好きです。彼女と出会ったのは、私たちが一緒に楽曲に取り組む直前のことでした。彼女は素晴らしいシンガーやアーティストであるだけでなく、仕事に対する姿勢も業界屈指の素晴らしいものを持っています。創作作業においても、レコーディグにおいても、プロモーションにおいても、彼女はものすごく献身的に向き合うのです。もしも一緒に仕事してきたなかで完璧だったアーティストを一人挙げてほしいと訊かれたら、彼女を挙げるでしょうね。彼女に時間とスタジオさえ与えれば、素晴らしいアルバムとレコーディング、パフォーマンス、歌唱が生まれますよ。それから、彼女はプロモーションや数え切れない人たちとのインタビューに進んで臨んだだけでなく、それがいかに大切なことかを理解していました。音楽のキャリアを追求する上で、サポートしてくれる友人や仲間を作ることの大切さを理解していたのです。メンターや教師として、私が彼女に教えるべきことは何一つありませんでした。私が話すすべてのことを、彼女は既に知っていたのですから。
私たちは一緒に「Murder My Heart」という曲を書いたのですが、あの作業はとても楽しかったですね。当時の私は、彼女にはソロアーティストとして、これからいかにハードワークしなければいけないかを知っておいてほしいと思っていました。彼女はまだアルバムを出していませんでしたから。それでも、私は彼女がビッグになることを確信していました。そこで私はただ、彼女に将来の計画を訊いて、プロモーションについてや、世界中のラジオ局を飛び回ること、音楽で成功するためにはかなりの仕事が必要になること、何百万人もの人々に聴いてもらうことの大変さについて、どう思うかということを訊いてみることにしました。すると、彼女は言うまでもなく、そうした試練に臨む準備ができていたのです。レディー・ガガは私が出会ったなかで大好きなアーティストの1人です。