エンターテイメントの世界で50年以上にわたって活躍されていますが、キャリアを通じて最も誇りに感じている功績は何でしょう?
マイケル:自分が成し遂げたことで最も誇りに思うのは、ついに成功を収めることができるまで、いかに長きにわたって努力を続けてきたかということです。アルバムをリリースして、ヒットを出せるようになるまでに20年近くかかり、それまでには何度も失敗を重ねてきましたから。なので、究極的には、辞めなかったこと、諦めなかったことが誇りです。本当に苦労しました。試練に直面しながらも、仕事をこなすということを続けました。
大きな規模で成功を収めたと言えることとしては、最も影響を受けたシンガーの1人であるレイ・チャールズと共演できたことも誇りですね。たしか、レイ・チャールズとは3度、「Georgia On My Mind」を一緒にパフォーマンスする機会がありました。トニー・ベネットもそうですが、私の両親が聴いていたような世代のアーティストたちと実際に会い、仕事ができたことも誇りです。
グラミー賞で最優秀男性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞したことは、特に重要なことでした。おかげで私がやってきたことが明瞭になりました。同業者たちや、同世代の成功を収めてきたアーティストたち、より長きにわたって活躍してきたアーティストたちのなかで、際立っていたと認めてもらえたのです。グラミー賞というのは私たちにとってのアカデミー賞で、厳しく、センスがよく、耳の肥えた関係者たちによって選ばれます。「How Am I Supposed to Live Without You」で初めて受賞者として自分の名前が呼ばれたときは、現実とは思えませんでした。それからその2年後にも、「男が女を愛する時(When a Man Loves a Woman)」で2度目のグラミー賞を受賞しました。音楽知識が豊富な方々から受け入れられ、認めてもらえた気がしましたね。他には、ボブ・ディランと一緒に曲を書いたことも私にとっては大きな体験になりましたし、ルチアーノ・パヴァロッティと一緒にイタリア語で歌ったことも忘れられない体験です。
成功から得られるものというのはたくさんあります。大きなレベルでの成功を収めることができれば、扉は開かれ、その後何年も感謝することになる人たちに出会うこともできます。私は、「歌い続け、書き続けなさい。きっと成功できるよ」と励ましてくれた人たちに出会うことができました。なかなか身を結ばないときには、周囲の人たちが伝えてくれる優しい言葉を信じられないこともありますが、振り返ってみると、音楽でキャリアを築こうと努力していたときにそういう人たちが示してくれた優しさやサポートに、私はとても感謝しています。プロのシンガーソングライターになるということは、幼少期の頃からずっと目指していたことでしたから。
最後に日本のファンにメッセージをお願いします!
マイケル:こんにちは、皆さん。マイケル・ボルトンです。『Spark of Light』を聴いてもらえるのを楽しみにしています。近いうちにツアーで日本に行くことができる日を楽しみにしています。それまではぜひ、アルバムを楽しんでください。また東京に戻り、日本で素晴らしい時間を過ごせたら嬉しいです。皆さんが元気でいてくれることを願っています。また会いましょう。すぐにではなくとも、できれば来年には。それでは!
<リリース情報>
マイケル・ボルトン
『Spark of Light(スパーク・オブ・ライト)』
配信中
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トラックリスト
1. Spark of Light
2. Running Out of Ways
3. Eyes on You
4. Beautiful World(feat. Justin Jesso)
5. Whatever She Wants
6. Just the Beginning
7. Safe
8. Home
9. We Could Be Something
10. Out of the Ashes
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Photo:ゲッティイメージズ