全世界で6,500万枚以上のレコード売り上げを誇り、グラミー賞の受賞歴も持つ大御所シンガーであるマイケル・ボルトンがニューアルバム『Spark of Light(スパーク・オブ・ライト)』をリリース。フロントロウ編集部ではマイケルにインタビューを実施し、若手アーティストや若手ソングライターたちと組んだ同作について訊きながら、過去にはブレイク前のレディー・ガガと共演したこともある現在70歳の彼に、50年以上にわたって現役のミュージシャンとして活躍し続けられる秘訣を訊いてみた。

50年以上にわたって活動してきたマイケル・ボルトン

 「自分が成し遂げたことで最も誇りに思うのは、ついに成功を収めることができるまで、いかに長きにわたって努力を続けてきたかということです」。50年以上にわたってミュージシャンとして活動してきたマイケル・ボルトンに、“キャリアを通じて最も誇りに感じている功績は何でしょう?”と訊いてみると、そう返ってきた。

画像1: 50年以上にわたって活動してきたマイケル・ボルトン

 「アルバムをリリースして、ヒットを出せるようになるまでに20年近くかかり、それまでには何度も失敗を重ねてきましたから。なので、究極的には、辞めなかったこと、諦めなかったことが誇りです」とマイケルは続けた。

 初期の頃の苦労を経て、共にグラミー賞の最優秀男性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞した「How Am I Supposed to Live Without You」や「男が女を愛する時(When a Man Loves a Woman)」で大ブレイクし、ディズニー映画『ヘラクレス』のテーマ曲「Go the Distance」を担当したことでも知られるマイケルは、現在までに全世界で6,500万枚以上のレコードを売り上げるなど、ミュージシャンとして大きな成功を収めた。

 米Amazonプライムビデオの『ザ・マスクド・シンガー』に出演するなど、セレブリティとしてお茶の間にも愛されている存在であるマイケルに“ショービジネスの世界において現役でいつづけるコツはあるのでしょうか?”と訊いてみると、「柔軟であること」だと教えてくれた。

画像2: 50年以上にわたって活動してきたマイケル・ボルトン

 そんな彼の柔軟さは、7月14日にリリースされたニューアルバム『Spark of Light(スパーク・オブ・ライト)』にも表れている。彼が若手ソングライターや若手プロデューサーたちのアイディアを積極的に取り入れた同作には、ウォーク・ザ・ムーンのフロントマンであるニコラス・ペトリッカや、カイゴとのコラボでも知られるシンガーのジャスティン・ジェッソ、アメリカン・オーサーズのザック・バーネットら、多くの若手コラボレーターが参加している。

マイケル・ボルトンが語る『Spark of Light』

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アルバム『Spark of Light』のコンセプトについて

マイケル・ボルトン:このアルバムのコンセプトは、私たちが地球全体としてパンデミックに直面してきたなかで、私たちが必要としている光をもたらしたいというものです。光についての曲を書いたり、閃光(spark of light)が持つ意味を描写したりするプロセスのなかで、私たちが連絡をとったあらゆる人たちが、パンデミックによってもたらされた疲労や憂うつ感に同じレベルで苦しんでいることを知りました。それで、そのときに書いていた楽曲たちが、ふさわしい方向を向いているように思えました。

私が一緒に仕事をした若いプロデューサーや若いソングライター、若いアーティストたちも皆、今は私たちが必要としているポジティブなエネルギーに焦点を当てるべきだということに賛成してくれました。そしてそれが、パンデミックを乗り越え、ポジティブになることや近づくこと、存在すること、仲間の人類を抱きしめることを選択することについての、人生に対する見方を考えるという最重要テーマとなっていきました。パンデミックを乗り越え、ポジティブなエネルギーを繁栄させるというものです。

ジャスティン・ジェッソとコラボした「Beautiful World」について

マイケル:面白いエピソードがあって、今回の共演は彼のマネージャーからの連絡で実現したものなのですが、実は私とジャスティン・ジェッソの出会いは15年〜20年前に遡るんです。当時、ご両親とロサンゼルスで食事をしていた彼が、同じお店で私が食事しているのを見つけて、挨拶に来てくれたことがありました。そのときに、彼から「アーティストを目指しています。アドバイスをいただけませんか」と言われたので、私は彼にアドバイスをしました。

そういう過去があったので、15年〜20年が経った今、こうしてニューアルバムのために一緒に曲が書けたことは本当に嬉しいです。当時のことについて、「フレンドリーだったらよかったのだけれど。私は役に立ったかな?」と彼に訊いてみたのですが、「すごくポジティブでしたよ」と言ってくれました。嬉しかったですね。あのとき、食事中に彼が話しかけてくれて本当によかった。何年も経った今、Zoom越しやスタジオで一緒に作業できたのですから。この曲はアルバムのなかでもお気に入りの1曲になっています。彼は素晴らしいシンガーですよ。将来的にまた一緒に何かできたら嬉しいですね。

アメリカン・オーサーズのザック・バーネットとコラボした「Just the Beginning」について

マイケル:「Just The Beginning」は、探し求めていた人はずっと側にいたということに気がついたときの心情を歌ったラブソングです。祝祭的なラブソングで、流れるような素晴らしいメロディに彩られています。心地の良い体験ができるような楽曲になっています。

アルバムを締め括る「Out Of the Ashes」について

マイケル:私たち人類は多くの理由から、様々な困難に直面することがあります。人生は私たちの前に多くの試練をもたらして、人生の通り道におけるそうした困難との戦いに本当に勝利を収めたいのかということを、私たちに問いかけてきます。どんな試練に直面しようと、私たちはそこから立ち上がれるような立場に身を置くことができるというのが、(この楽曲における)私の視点です。これは力強い音楽的な声明であると同時に、個人的な声明でもあります。友人や仲間、ヒーローたちには、不死鳥のように灰の中から(out of ashes)蘇り、より偉大で力強くなって、大きな成果をもたらしてほしいと願うものですが、まさしくそういうメッセージになっています。

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